韓日関係 「暗いトンネルの出口に来ている」=駐日韓国大使
【東京聯合ニュース】韓国の柳興洙(ユ・フンス)駐日大使は22日、東京都内で開かれた在日本大韓民国民団(民団)主催のフォーラムで講演し、国交正常化50周年を迎えた韓国と日本の関係について、「暗いトンネルの出口に来ている」とした上で「もう少しで明るい光が差し込むところに出られる」と述べた。
講演する柳大使=22日、東京(聯合ニュース)
柳氏は朴槿恵(パク・クネ)大統領と安倍晋三首相が6月にそれぞれ国交正常化50周年記念式典に出席したこと、安倍首相が戦後70年談話で歴代談話を引き継ぐ姿勢を示したのに対し韓国政府が冷静な反応を示したこと、両首脳による初の首脳会談、産経新聞の加藤達也前ソウル支局長の判決の四つが両国関係の重大事件だったと指摘。両国が4回の危機をうまく乗り越えたと評価し、旧日本軍の慰安婦問題についても来年、「良い結果を見ることができると期待している」と述べた。
柳氏は朝鮮戦争中、日本が物資供給基地として特需を受け、韓国は国交正常化後に日本から受け取った請求権資金や技術支援を土台に成長したと説明し、両国は「互いに助け合って生きてきたし、互いに必要な存在」と強調した。日本に着任し天皇を表敬訪問した際、天皇が自ら百済の血が流れているとの発言をしたことも紹介した。
宮内庁によると、天皇は2001年12月18日の会見で、「私自身としては、桓武天皇の生母が百済の武寧王の子孫であると続日本紀に記されていることに韓国とのゆかりを感じている」と発言している。
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