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靖国神社事件 再来日の際2キロの黒色火薬所持
12月22日 17時37分

靖国神社事件 再来日の際2キロの黒色火薬所持
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東京の靖国神社のトイレで爆発音がして火が出た事件で、建造物侵入の疑いで逮捕された韓国人の男が、今月9日に再び来日した際に2キロ近い粉末を持ち込み、これらが黒色火薬だったことが警視庁への取材で分かりました。警視庁は、火薬類取締法違反などの疑いもあるとみて捜査しています。
この事件は、先月、東京・千代田区の靖国神社のトイレで、爆発音がして火や煙が出て鉄パイプ状の不審物などが見つかったもので、韓国人のチョン・チャンハン(全昶漢)容疑者(27)が、正当な理由がないのに神社の敷地内に侵入したとして建造物侵入の疑いで警視庁に逮捕されました。
チョン容疑者は、事件直後に帰国し、今月9日に再び来日して逮捕されましたが、この際、所持していたリュックサックの中におよそ1.8キロの粉末を袋に入れて所持していて、鑑定の結果、これらが黒色火薬だったことが警視庁への取材で分かりました。現場のトイレから見つかった不審物からも黒色火薬が検出されていて、警視庁は、火薬類取締法違反などの疑いもあるとみて捜査するとともに、韓国国内での入手ルートなどについて現地の警察当局に捜査協力を要請しています。
警視庁によりますと、調べに対しチョン容疑者は、トイレに何らかの装置を仕掛けたことを認めているということですが、供述が変遷していることから、警視庁は慎重に調べを進めています。

韓国に空港検査の徹底を申し入れ

東京の靖国神社のトイレで爆発音がして火が出た事件で、建造物侵入の疑いで逮捕された韓国人の男が、今月、再び来日した際、黒色火薬を所持していたことから、国土交通省は、22日、韓国の航空当局に対し、空港での手荷物検査を徹底するよう申し入れました。
この事件で、22日、警察庁から国土交通省に連絡があり、逮捕された男が旅客機の貨物室に預けた手荷物の中から見つかった不審物が、鑑定の結果、黒色火薬だったことが分かったということです。黒色火薬は、国際ルールで、旅客機への持ち込みが禁止されていて、出発空港の担当者がX線検査などで中身を確認し、チェックすることになっています。しかし今回は、黒色火薬が入った手荷物が、韓国のキンポ(金浦)空港での検査をすり抜け、羽田空港に持ち込まれたことから、国土交通省は、22日、韓国の航空当局に対し、空港での手荷物検査を徹底するよう申し入れました。

韓国空港公社「検査に問題ない」

ソウルのキンポ空港を管理している韓国空港公社は、NHKの取材に対し、今月9日にチョン・チャンハン(全昶漢)容疑者が、キンポ空港で羽田行きの旅客機に搭乗する際、保安検査で手荷物の中から黒い粉が見つかったものの、「検査担当者が手で粉を触って調べたほか、ふき取り式の爆発物検査装置を使って危険性を調べたが、火薬などの反応は出なかったため手荷物の持ち込みを認めた」と説明しています。そのうえで、「法律と規則に基づいて、保安検査を行い、実際の運航にも影響はなかった」として、問題はなかったとの立場を示しています。

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