東京・靖国神社の公衆トイレで爆発音がして不審物が見つかった事件で、建造物侵入容疑で逮捕された全昶漢容疑者(27)が9日に再入国した際に持ち込んだ粉末は約1・8キロの黒色火薬だったことが22日、捜査関係者への取材で分かった。

 発生当日の11月23日、トイレの男性用個室の天井裏から見つかった金属製パイプ内の砂状のものも、黒色火薬だったことが判明。いずれも質の悪いものだったという。警視庁公安部は、火薬類取締法違反容疑などでの立件も検討する。

 全容疑者は事件当日のうちに帰国したが、12月9日に韓国の金浦空港から羽田空港に再入国した。