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「2次会は業務の延長」 セクハラ、会社に賠償命令 福岡地裁

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「2次会は業務の延長」 セクハラ、会社に賠償命令 福岡地裁

 会社の新入社員歓迎会の2次会で「男性社員からセクハラを受けた」として、派遣社員だった20代の女性が自動車販売会社「福岡トヨペット」(福岡市)と男性社員に計約120万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、福岡地裁は22日、「2次会は業務の延長だった」との判断を示し、男性社員だけでなく、会社の賠償責任も認定。慰謝料など計約30万円を支払うよう命じた。

 山中洋美裁判官は判決で「女性の承諾なく太ももに触れて持ち上げており、性的羞恥心を害する行為」と認定。「勤務時間外・職場外ではあるが、新入社員歓迎会の2次会は職務と密接な関連があった」として、会社の使用者責任も認めた。

 判決によると、女性は昨年7月に同社の販売店に派遣された。8月に居酒屋で女性らの歓迎会が開かれ、2次会のスナックで男性社員が女性を抱え上げ、同僚らの前でスカートがずり上がった。

 福岡トヨペットは「被害者に深くおわび申し上げる。今回の件を真摯に受け止め、再発防止に努める」とのコメントを出した。

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