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熊本と鹿児島の10人を申請棄却

 環境省は22日、水俣病の認定業務を自治体に代わって行う国の「臨時水俣病認定審査会(臨水審)」に患者認定を申請した熊本県の男女9人と鹿児島県の男性1人を棄却処分にしたと発表した。18日付。他に認定申請している熊本県の女性1人は、追加の調査が必要として判断を保留した。

     環境省によると、臨水審は水銀摂取の期間や症状など因果関係を審査し、10人を棄却すべきだとする答申を16日に出していた。臨水審は昨年4月に業務を再開して以降、計33人を審査。処分が決まった32人は全員が棄却となった。

     公害健康被害補償法に基づく水俣病の認定業務は通常、法定受託事務として新潟、熊本、鹿児島の3県と新潟市が実施する。しかし2013年4月の最高裁判決が国の基準より幅広い患者認定を促したことなどから混乱が広がり、熊本県が国に審査の代行を要請した。

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