最先端技術を結集させた電気自動車の分野でも、中国メーカーは躍進している。中国大手の比亜迪(BYD)は、6月から3カ月連続で世界の電気自動車販売1位をキープした。韓国に対しても、中国商用車メーカーの進出がすでに始まっている。2013年にはバスメーカーの上海申龍客車が、今年下半期には商用車大手の北汽福田汽車がそれぞれ進出した。
年平均7%台以上の高度成長が難しくなった中国では、メーカー各社が生産過剰問題を解消するため先を争って海外に打って出ている。そのため、韓国メーカーは二重苦を抱えることになった。対中輸出の減少に苦しみ、世界各地に進出した中国製品との競争にもう一度苦しまねばならないのだ。
今年下半期、韓国自動車産業において最も衝撃だったニュースは、現代自動車が中国市場で地場メーカーに押され、販売台数で6位に下落したことだ。中国は現代自の売上高の25%を占める市場だ。この10年間、同社を成長させた主役がまさに中国市場なのだ。現代自は中国市場で苦戦するだけではなく、中国メーカーの躍進で遠からず欧米などでも苦しい戦いを強いられることになるだろう。そんな状況にもかかわらず、先ごろ新たに構成された同社労働組合執行部の最初の決定は、4時間の時限ストだった。これは、賃金交渉と関係ない「労働法の改悪阻止」を掲げた政治ストだった。本当に、そんなに暇でいいのだろうか。