分断70年、統一のため何をすべきか

分断70年、統一のため何をすべきか

【新刊】梁炳基(ヤン・ビョンギ)著『現代南北韓政治論』(法文社)

 2015年は韓半島(朝鮮半島)分断から70年たつと同時に、ドイツ統一25周年にも当たる年だ。分断後の韓国と北朝鮮の政治史および体制変化を振り返り、統一を準備すべき時が来ている。

 現在、韓国政治学会の顧問を務めている梁炳基・清州大学教授は「ドイツと欧州を『他山の石』として、アジア地域共同体出帆の動きに歩調を合わせ、南北統一の転機をつくり出すべき」という主張を展開している。梁教授は「ドイツの欧州連合(EU)入りで、周辺の関係国が統一ドイツを許諾したとみることができる。アジアでも、経済部門のユーラシア横断鉄道建設を議題として地域統合を推進していくべき」と指摘した。

 著者は研究者らしいバランス感覚を見せ、金日成(キム・イルソン)と朴正煕(パク・チョンヒ)の功罪をじっくりと記述した。金日成は抗日闘争の経験から正統性を有していたが個人独裁に走り、朴正煕は産業化に成功したが権威主義政権の維持と政経癒着という限界があったという。梁教授は「民主化・産業化の推進という歴史的課題を遂行する中で二人の指導者が見せた功罪を、分断された民族共同体の統合を実現する過程で歴史的教訓にすべき」と語った。487ページ、3万ウォン(約3100円)

ヤン・ジホ記者
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