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中国・広東省の土砂崩れ、行方不明91人に 当局は「人災」

2015/12/21 11:11 (2015/12/21 13:01更新)
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 【広州=中村裕】中国南部の広東省深圳市の工業団地で20日、大規模な土砂崩れで建物が倒壊した災害で、行方不明者の数が91人に増えたことが分かった。国営新華社通信が伝えた。男性が59人、女性は32人。昨日から行方不明者の数は32人増えた。33棟の建物が倒壊し、被害面積は38万平方メートルと広範囲に及んでいる。国土資源省は人災であるとの見解を明らかにした。

 同省によると、建設関連の業者などが、残土や建設ごみを、基準以上に高く積み上げるなど、違法行為を続けていたことなどから、土砂崩れを引き起こしたとの見方を示した。

 複数の地元メディアによると、大量の汚泥なども不法投棄されていたとしており、土砂崩れが起きたと伝えている。

 中国広東省深圳市の土砂崩れ現場で、夜を徹して行方不明者を捜索する救助隊員(20日)=新華社・共同

 中国広東省深圳市の土砂崩れ現場で、夜を徹して行方不明者を捜索する救助隊員(20日)=新華社・共同

 地元住民は、こうした違法な処理行為が続いていたことから、これまで何度も地元政府に違法行為を止めるよう申し立てを続けていたという。

 事故発生直後は、現場で雨が続き、土砂崩れが起きたことが原因とする向きもあった。

 約900人が倒壊前に避難して助かったが、現在も、行方不明者の捜索を2000人以上の規模で行っているという。

 広東省広州市の日本総領事館によると、日本人や日本企業が被害に巻き込まれたという情報は入っていない。

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