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■野田聖子・自民党前総務会長

 選択的夫婦別姓法案は国会に持っていく前に、与党自民党で(議論が)できない限り、野党にボールを投げられない。自民党の中で議論さえさせてもらえない。今の戸籍名を使わないと仕事に支障があるとか、一人っ子同士で家の後継ぎ問題で親の許しが得られないといったケースがある。それで結婚ができないのはナンセンスだ。

 反対する側は「夫婦の絆、家族の絆が壊れる」とか、絆という目に見えないものをぶつけてくるので合理的に議論できなかった。そんな中、最高裁から「立法府で答えを出しなさい」とボールを預かった。その大義のもと、しっかりと議論を始めていきたい。

 まじめな議員を男女問わず募り、これまでの党内での歴史や問題点をお伝えしながら、若い人が積極的に次の若い人たちのために答えを出してもらえるよう、お手伝いしたい。(BS日テレの番組収録や日本外国特派員協会の講演で)