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 傷んだ社殿などを20年に1度新しくする第60次「式年造替(しきねんぞうたい)」が進む奈良・春日大社で21日、本殿の屋根の葺(ふ)き替え作業が報道陣に公開された。

 祭神は3月に隣の仮殿(かりでん)に遷(うつ)されており、9月から4棟ある本殿の修理に着手。この日、職人たちが細長く切りそろえた檜皮(ひわだ)を少しずつずらしながら並べ、手早く釘でとめていった。年内には葺き替えを終えるという。

 来秋にかけて柱の朱を塗り替え、本殿を囲む瑞垣(みずがき、木の塀)や鳥居を修復し、棟と棟の間の壁画を描き替える。来年11月6日に祭神が本殿に戻される。(栗田優美)