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「通級指導」制度 高校にも導入の方針
12月22日 12時52分

障害などのために読み書きや対人関係が困難な小中学生を対象に、一部の授業をふだんとは別の教室で行う「通級指導」と呼ばれる支援の制度について、文部科学省は平成30年度をめどに高校にも導入する方針を固めました。
「通級指導」は小中学校では平成5年度から導入され、読み書きでつまづいたり対人関係が苦手だったりする子どもたちに、障害の状態に応じてふだんとは別の教室で一部の授業を受ける機会を設けていますが、高校では導入されておらず、就職や進学などを控え自立に向けた支援をどうするのか課題になっています。
これについて検討してきた文部科学省の有識者会議は22日の会合で、「どの高校でも障害に応じて必要な支援を行うべきだ」として、高校の教育課程でも「通級指導」を導入する方針を決めました。導入にあたって有識者会議は、専門性のある教員が対象の生徒がいる学校を巡回して指導を行うことや、中学校の段階で個別の支援計画の作成を進め、高校に入学が決まり次第、引き継ぎができる体制をつくるよう求めています。
会合では、委員から「今後は特別支援学級の導入を含め、高校の特別支援教育全体の在り方を検討していくべきだ」という意見も出されました。文部科学省は、平成30年度をめどに高校にも「通級指導」を導入したい考えで、有識者会議が今年度中に具体的な内容をまとめることにしています。

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