スマホアプリも作れるようになったRPGツクールMVだが、PCで動作するゲームをベタ移植しているため、このままの画面構成だと少々……というかスゲー遊びにくい。
確かに、2本指タップでキャンセル・メニューボタン扱いってのは分かりにくいし、選択肢も小さくて押しにくいよね。
そこで、スマホ向けに作るのならUIの見直しが必要になってくるわけだが、その際に便利なプラグインをいくつか紹介しよう。
作者:うろろこさん
配布:ツクール マテリアル
選択肢やリストの範囲を広げて、タップしやすくするプラグインだ。ONにしただけで適用される。
オフにしたい場合は「ショップだけ無効にしよう」といった感じで、エディタから個別に設定できる。
おお、これは便利。とりあえず入れておきたいプラグインだね。
作者:uchuzineさん
配布:http://uchuzine.x0.com/demo/
先日の動画、プラグイン化しました。
横持ち/縦持ちに対応した仮想ボタンの配置・タッチ操作方法を追加し、スマホプレイを快適に。
サンプルゲーム&ダウンロード
https://t.co/aFTHXTbz4u
#RPGツクールMV pic.twitter.com/BcmlykIKN9
— 宇宙人かに (@uchuzine) 2015, 11月 15
こちらも非常に便利なプラグインだ。スマホ画面内に仮想ボタンを表示し、移動や決定・キャンセルが直感的にできるようになる。
他にも、ステータス画面をフリックすると他のキャラクターのページに移動するなど、スマホ向けに特化したチューニングが施されているぞ。
これも入れておいて損はないプラグインだね。
作者:トリアコンタンさん
配布:ツクール マテリアル
表示したピクチャにボタン機能を追加するプラグインだ。特定のピクチャをタップすると、指定したコモンイベントが起動する。
これがあれば、プログラミング不要で凝った画面が作れるね。
作者:トリアコンタンさん
配布:ツクール マテリアル
先ほどと同じトリアコンタンさんの素材だ。特におすすめしたいのは、下にある「ピクチャのグラフィカルな位置調整プラグイン」だ。2つ紹介するのは贔屓だと思われそうだけど、ピクチャのボタン化を紹介するならこちらもぜひ紹介したかったんで……。
これは……。へえ。テストプレイでピクチャをマウスで引っ張るだけで位置を調整できるプラグインかー。いちいち計算しなくていいのは助かるね。
なお、エディタの再生ボタンから行なうテストプレイではなく、
MVから、イベントの範囲を指定してテストを行なえば、その部分だけをチェックできるようになった。ぜひとも覚えておきたいテクニックだな。
知らなかった……。
作者:Ultima2876さん
URL:RPG MAKER Forums(海外フォーラム)
こちらはプラグインではなく支援ツールなのだが、ほぼ必須と言えるものなので紹介しておく。
ツクールMVではRTPが廃止された代わりに、プロジェクトの新規作成時に全ての製品素材をコピーしてぶっこむようになっている。そのため、そのまま出力すると、使っていない画像や曲まで梱包してしまい、容量がカオスなことになる。
だいたいどれくらいの容量になるの?
素材が少ないと言われているSteam版で新規作成したゲームをそのままデプロイしただけで、軽く300MBを越える。中規模なソシャゲに匹敵する容量だ。
かといって、使っていない画像をシラミ潰しに探して削除するのも面倒だし、もし使っているものまで消してしまったらと思うと怖いよな。そこでMVStripperの出番だ。
プロジェクトフォルダを指定するだけで、自動で使っていない素材を判別し、別フォルダに再出力してくれる。スマホアプリ制作に限らず、MVを使うなら必携と言ってもいいだろうな。
なお、同じ機能を持つ日本語ツールとして、liplyさん作の「Packager for MV」があるのだが、残念ながらこちらでは起動できなかった。
英語に抵抗があるって人は、Packager for MVもためしてみるといいかもね。
以上、スマホアプリの際に便利なプラグインを、厳選して5つ紹介した。
いや~、他にも、スマホ制作に限らず便利なプラグインはたくさんあるんだけどな。記事から逸れてしまうし、50個を超えそうな勢いなので……。
また機会があれば、テーマを絞って紹介してみますねー。