小学生の頃は、金持ちと自分との距離が近かったというのは嘘だけど、世の中が余裕があった。
日経新聞のデータベースである日経テレコンを漁っていたが、2004年というのは球団買収でみんなわいていた。
あの東大中退の人間が喋った、金でなんでもできる社会を目指すというニュアンスの言葉は、もしあの当時自分が醜い持病持ちの大学生だったらそれを信じたし、信じるしかなかったと思う。
実際は金ではどうにもできないことがあって、それはそれで救いだったり、逆に不幸だったりするわけだけども。
自分が、可能性なんてなかったということに気付いたからなのか、実際にそうなのかわからないが、金持ちの話が遠くなった。
恨みを買わないように、金持ちは目立たなくなる戦略を取っているのかもしれない。
ただ、自分の少ない可能性の中に金を稼ぐというのはある。
そんなに稼げないだろうし、稼いだ先に死に場所なんかないだろうが。