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追い込み漁などの捕鯨文化「日本遺産」に申請へ 和歌山県
イルカの追い込み漁などの捕鯨文化について、和歌山県は21日、特色ある文化財を地域ごとに選ぶ「日本遺産」への登録を目指すと発表した。本年度中にも文化庁に申請するという。
県によると、江戸時代から明治初期にかけて太地町を中心に行われた古式捕鯨などの歴史を、関連する場所や伝統の祭りとともに紹介する内容で申請を検討しているという。
仁坂吉伸知事は「『これこそがわれわれのクジラ文化だ』というのを、きっちり見せるようにしなければいけない」と強調。追い込み漁についても「ずっと昔から漁の起源はあった。申請にはもちろん含みたい」と述べた。
日本遺産は、地域に点在する伝統や文化財群を認定し、地域の活性化や観光振興に役立てようとする文化庁の新事業で、初めてとなる今年は全国から83件の提案があり18件が選ばれた。