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世界の気温、2年連続で最高更新 日本は過去4番目

2015/12/21 22:50
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 気象庁は21日、今年の世界の平均気温が平年を0.4度上回り、1891年の統計開始以降、過去最高になるとの見通しを発表した。地球温暖化が進んでいることや、太平洋東部の赤道付近で海水温が高くなる「エルニーニョ現象」の強さが要因としている。

 日本の今年の平均気温は平年を0.63度上回り、過去4番目の高さとなる見込み。

 世界の平均気温が過去最高を更新するのは昨年に続いて2年連続。昨年は平年より0.27度高かったが、今年はさらに上回った。

 北米の北東部など一部の地域が平年より低かったが、広い範囲で記録的な高温となり、5~6月にはインドとパキスタンで熱波が発生した。気象庁は「昨夏から続くエルニーニョ現象などが影響した」と説明している。

 日本国内では、3月に北日本で平年より気温が高い傾向が続いたほか、5月は高気圧の張り出しが強く、全国の気象台など154地点のうち55地点で月平均気温が観測史上最高となった。夏は西日本を中心に平年より気温の低い日が続いたものの、年平均では平年を大きく上回った。

 100年あたりの気温上昇は、世界は0.71度、日本は1.16度となった。1990年代以降はいずれも高温の年が増えている。

 気象庁は1~11月の観測データから、平年との気温の差を速報値として公表している。日本国内は12月20日までのデータに基づいてまとめた。

 世界気象機関(WMO)は11月、今年1~10月までの観測値をもとに、平均気温が観測史上で過去最高になるとの見通しを発表していた。

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