山梨大は21日、同僚の30代の女性助教にパワーハラスメントを繰り返したとして、大学院総合研究部医学域の50代の女性教授を減給の懲戒処分とした。半日分の給料を1月の支給から差し引く。
山梨大によると、教授は2010年4月に着任し、同年10月ごろから助教に実習指導や学会運営について感情的に叱る行為を繰り返した。助教が妊娠し、自宅安静が必要だったのに昨年秋ごろ、座って指導することを指示。職務を軽くするよう申し出たことも拒否したという。
助教は体調を崩し、現在も休職中。教授は「助教のことを思ってやったが、言い方が悪かった」と話しているという。
島田真路学長は「誠に遺憾。再発防止に向けて規範意識の自覚と人権擁護意識の徹底を図る」とのコメントを出した。(共同)