りゅうちゃんはふっつ―に戻った
りゅうちゃんは大阪で出会ったねこでした
6年前の2010年の
熱くなる前の夏
物部守屋公に
弓削の井戸から出てきた
ねこを連れていくように言われました
その時
神社の猫を連れて行ってもいいのかな?
と少し不安になったので
にぎはやひ墓所でも
確認の為聞いたところ
風の声が
猫を連れていくようにと促されました
弓削の社で
3度の逢瀬の後
りゅうちゃんを東京に連れて行くことに決めました
りゅうちゃんが来てから
最初の3日間
それまで
吉祥寺の天空で
見たこともないような龍の雲が舞い飛んでいました
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その大きな龍の雲
その後数日して
いつの間にか見なくなってしまったのですが
でも
りゅうちゃんが
井の頭公園から木更津に引っ越す時
たくさんの雲の想念が吉祥寺から天の方向に抜けていくのが見えました
井の頭公園の池からも抜けていったのが見えました
後で
りゅうちゃんに聞くと
りゅうちゃんのお友達が
吉祥寺から上総についてきた
と言っていました
http://maboroshinosakura.blog.fc2.com/blog-entry-662.html
そんな
りゅうちゃんの具合が悪くなったのは
去年の暮れぐらいのことです
まぐろちゃん
ぽんぽんちゃんの後
他の子達と同じ様に
突然食欲がなくなって
体が
痩せ細っていき
次第に顔も気が抜けた表情をして
病院で処方されたお薬を飲ませても
一向に改善しませんでした
でも
イチかバチか
お水をたくさん飲ませたところ
少しづつ目に光が戻って
食欲も戻ってきて
その時
お水に
生き返らせる効果があることにも気づきました
でも食欲は戻って
活発になっても
以前より痩せた状態のままです
好きな物だけは
モリモリ食べてはいたものの
以前に比べると
食はだいぶ減ってきてるようでした
そして
12月に入ってから
再びりゅうちゃんは
ごはんを食べなくなりました
水を飲ませたり
マッサージをすると
その時はよくなって
食べてくれるのですが
もみじロードに行った
翌日の朝
完全に食欲がなくなりました
体から気が抜けて
ぐったりとした状態
表情からも
おびただしく気が抜けてるのを感じ
これまでの経験上
危ない気がしたので
病院に連れて行って
診てもらったところ
腎不全で結石が2カ所できているとの診断でした
歯もかなり弱って
大きな歯が抜けていて
「
年齢もだいぶいってますね 」
と言われました
とりあえず
お医者さんから
お水を飲ませて毒素を排出することは
だいじと言われたので
治療をしてもらった後
お水もふんだんに飲ませたところ
翌日
症状はかなり改善して
お医者さんにも
「 何とか間に合いましたね 」と言われました
でも
その翌朝
再びぐったりとしました
病院に連れて行ったら
容態の悪化を驚かれ
たくさんの薬の他
通常の倍の量の点滴
400㏄もしてもらいました
でもアパートに帰ってから
やはり力が抜け
ぐったりとしていたので
またお水を飲ませたところ
よろよろとした足取りで歩きはじめました
そして
緑が見える椅子の上にのぼって
突っ伏しながら
ベランダの緑をずっと眺めていました
夜には
手足も動かせなくなりました
湯たんぽの上で寝たきりの状態
呼吸のリズムも悪くなる一方で
もうこのまま息を引き取るかもしれない
ねこの森を休んで
りゅうちゃんの看病をした方がよいのだろうか?
そう想ったのですが
りゅうちゃんからこう言われました
「
いつもと同じにしていてね
何かあっても いつも通りの行動をしてね 」
そう言われたので
結局
ねこの森に行くことにしました
帰ってきたのは
18日の深夜頃です
冷めた湯たんぽを暖かいのにとり変えると
静かだった呼吸音が
ふー はーと大きくなりました
そして
りゅうちゃんから
こう言われました
「
見られたくない
見られないようにして 」
その時
りゅうちゃんに
こんなイメージを見せられました
それは
今まで
ねこたちが息を引き取る時
ねこたちにとりついた想念が
残った別なねこちゃんに
とりついて呪を飛ばしてきたイメージでした
それは視覚的に
次のターゲットにとりつくようなイメージでした
息を引き取るねこちゃんが
今わの際に見たねこちゃんにとりつくようなイメージでした
そして
りゅうちゃんに言われました
「
息を引き取る時は
誰にも見られないようにして欲しい
誰も見えないようにして欲しい
息を引き取る時
見られなければ大丈夫 」
そのことばを発した後
りゅうちゃんの全身が途端に痙攣しはじめました
なのでりゅうちゃんが言ったように
湯たんぽの入った籠を
大きな毛布でくるんで
外のねこ達からは見えないようにしました
私はりゅうちゃんの籠の傍で
添い寝をしました
横で添い寝をしてると
りゅうちゃんが今見ているイメージが見えました
それは
りゅうちゃんのママのイメージ
大阪の社近くで生まれた時
まだ子ねこだったりゅうちゃんが
神社の軒下のような場所で
よく似た模様のお母さんねこちゃんに抱かれて
ペロペロと舐められてるイメージでした
毛布の中から
苦しそうな呼吸音が
その後もしばらく続きました
でも
3時から4時の間
灯りを消して少しした後
りゅうちゃんの呼吸の音は聞こえなくなりました
朝
陽の光が部屋に差し込んだ時
「
そろそろ毛布をとってもいい
朝日を浴びたい
」
そういう声がしたので
りゅうちゃんを籠から出しました
りゅうちゃんは固くなっていました
息もしていませんでした
りゅうちゃんを前日座っていた
椅子の上に置いて
まばゆいばかりの朝日を浴びさせると
りゅうちゃんの目は
ちょっと大きくなって
潤むような目つきで
光を見続けてる気がしました
「
いつもと同じにしていてね
いつもと同じように過ごしていてね 」
そうりゅうちゃんに言われたので
その日はいつもと同じように
朝からねこのごはんを作ったり
買い物をしたり
ごはんを食べに行きました
夜が来る前に
埋めて欲しいとも言われたので
ベビーふっつ―とお揃いの容器を買って
日が沈む時刻に
りゅうちゃんをお墓に埋めました
お墓に
金木犀の樹を植えました
ベビーふっつ-は生前
こはるちゃんやさくらちゃん
たくさん色んな女の子ねこちゃんを好きでした
でも
息を引き取る前は
最初ちょっと怖がっていたりゅうちゃんと
ずっと一緒にいた気がします
数か月間
りゅうちゃんと仲良く寄り添うように
ごはんを食べたり
一緒に添い寝し続けた後
ベビーふっつ-は息を引き取りました
その後
不思議な現象が起こりました
それまでりゅうちゃんのような
ねこは
ねこの森では見かけなかったのですが
ベビーふっつ―が息を引き取ってから
1年後
りゅうちゃんによく似たねこがあらわれ
ベビーふっつ―によく似てたねこちゃんと
共にねこの森で寄り添うようにあらわれはじめたのです
いつも二人でなかよく
ごはんを食べに来ました
寝てる場所もいつも一緒のようでした
毎日毎日
今も
その二人は一緒にごはんを食べに来ています
後で
りゅうちゃんに聞くと
そのねこの森のりゅうちゃん似のねこちゃんは
りゅうちゃんのお友達だと言ってました
その話を聞き
その りゅうちゃん似のねこちゃんは
井の頭公園をお引っ越しした時
上総に一緒に付いてきた雲の想念が宿った
ねこちゃんなのかもしれないと想いました
そしてりゅうちゃんが息を引き取ってから
こう想いました
りゅうちゃんの想念は
以前
西日本にいたけれど
もっとはるか昔は
ふっつーや上総にいたんだ
西日本に無理やり連れてこられて
その想念を神社や寺に長く封じられてきたけれど
でもどうしても
りゅうちゃんの想念は
故郷に戻りたかったんだ
それでりゅうちゃんのねこの体を借りて
上総に来たんだ
そんなことを感じました
想えば木更津に引っ越す流れになったのは
りゅうちゃんが来てからでした
りゅうちゃんが来る前は
まだどこに引っ越すのか
引っ越す予定すら立っていなかった状態で
もしかすると
りゅうちゃんがいなかったら
まだ東京に住んでいたのかもしれません
りゅうちゃん族の想念は
りゅうちゃんと一緒に故郷に帰りたかった
それに導かれて
私たちもこの地に来たんだ
と想いました
りゅうちゃんが息を引き取る3日前
体の弱ったりゅうちゃんを連れて
ちくさあの海さんや
新しく住む予定の家にも連れて行きました
りゅうちゃんの体に乗った大きな想念は
ちくさあに戻ったようでした
その後
よく
アパートの上にあらわれていた
おおきな龍のとぐろの想念は見なくなって
りゅうちゃんが息を引き取った
18日の朝は
雲一つない
澄んだ青空でした
りゅうちゃんは
息を引き取る頃
こう教えてくれました
「
自分の想いを叶える
誰かの想いを叶える前に
みんなの想いを叶える前に
まず
自分の想いを叶える
それをみんながしていけば
結界や搾取はなくなっていく 」(りゅうちゃんのことば)
想えば
大阪に行ってから
自分の想いを叶えるより
みんなの想いを叶えることを
想っていたような気がします
でも
先に
みんなの想いを叶えようとすれば
その想いを利用され
曲げられてしまうこともある
だから
どんな存在も誰かの想いを叶えるより先に
自分の想いを叶えることを優先した方がいい
みんながそれをすれば
搾取も強制も
つけかえも世界も
地獄もなくなっていく
そんなことを
りゅうちゃんに教えられた気がしました
りゅうちゃん
ありがとね
もしも
りゅうちゃんが
ちくさあやねこの森の近くでまた生まれてきたら
今度は一緒に
ちくさあや
しいかの山で
りゅうちゃんと暮らしたいと想っています
待ってるね