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クリスマスに間に合わない寒波。14日頃に北欧を出発、サンタに遅れをとった。
1週間の天気予報を振り返って当たったかどうかを検証する週1連載。
勝敗とその理由を振り返ります。はたして今週の成績はどうだったのか。 (本連載は振り返りが中心で、詳しい予報は行っていません。予報が見たいかたはウェザーマップなどの専門サイトをどうぞ) > 個人サイト ウェザーマップ・増田雅昭 ツイッター @MasudaMasaaki パーフェクトまで半歩届かず1週間を振り返る(東京都心周辺) 予報は前日夜にこちらでやってます。
先週は、木曜の予報さえ当たっていれば完璧だった。
この日は午前中から、埼玉などで雨雲が発生。 「えっ、早い」と内心はあせったが、ハズれたと思われないように、先手を打って「雨雲が来てますよ」と、さりげなくツイート。 「寒気の入り始めって、こういうことがよく起こるんですよね。」と、それらしいことを付けくわえて、カモフラージュも忘れず。 こういう当たってる感の演出も、気象予報士に必要なテクニックなんですよ。 まさに、あと出し天気予報ですけど。 東京都心は、午後になってから一時雨で予報通りだったが、けっきょく思ったほど晴れず、ドンヨリの時間が長かったので△に。 まっ、この成績ならガッツポーズでもいいですよね。来週は、今年一年の成績を出します!
もう梅が咲いちゃいました先週は月曜(14日)に、高松で梅の開花を観測。
平年より37日も早く、現在ある観測所のなかでは、全国で過去最も早い開花日となった。 気象台以外でも、各地でチラホラと梅がもう咲いているとのこと。 11月に寒さをいったん経験したあと、12月に暖かい日があったりしたため、勘違いして咲いた可能性があるらしい。 人間にたとえるなら、熟睡してたのに、寒さで目が覚めてしまって、急に暖かくなってきたから服に着替えて外に出たら、まだ夜だった、みたいな。 自分が梅だったら、その日はやる気をなくして、ぜったい二度寝する。 珍現象がいろいろ起こる暖冬傾向の12月。そんな中、数少ない寒波が今週やってくる。 【今週のみこみ】 寒波、週末だけ本気を出します先週あたりの予報では、「クリスマス寒波が来る」と言われていたが、どうやらクリスマスには間に合わず。
やってくるのは、週末(26日〜27日)に。 聖なる夜には、寒波はまだ向かってる途中。ホワイトクリスマスは、北海道の一部くらいか。
しかも、クリスマスに会えなかったぶん埋め合わせするね、とばかりに、日本海側に雪を降らせ、全国各地に真冬の寒さをもたらす。
例年のクリスマス寒波に比べると小ものだが、がんばっちゃうかもしれないので、油断はできない。 週末には、遅れて来た寒波が日本に。本州の南のほうまで来る勢いを持っているかがポイント。
そんな全力で来る寒波なのに、週が明けると、さっさと帰る。週末だけね、みたいな割り切りタイプの寒波だ。
ほんとに約束通りやってくるのか、結果は来週!。 今週の格言
『暖冬のときの寒波はショートステイ。今回は週末だけのお付き合い。』 質問コーナー「全国の天気予報も一人で考えたりするのでしょうか? 東京の天気予報だけでも大変そうなのですが…。」一人で考えることも、けっこうありますね。全国の全地点を細かく考えるのは無理なので、全体を考えたうえで、その日ポイントになりそうな場所をいくつか選んで、細かく考えます。
でも、細かく考えられる日ばかりじゃないんですよね。 だいぶ前ですが、ずっと予報を出しつづける仕事をしていたとき、夜勤なのに昼間の睡眠に失敗した日は、眠くて眠くて、頭がぼーっとしたなか予報を作ることも。 そんな日は、なかなか細かく考えられないうちに、予報の締め切り時間がせまるんですよね。 ヤバいヤバいとあせって、ひとまず大ハズレしないように、○○地方は「くもり、くもり、くもり」と、ひたすら予報をくもりにしたことが…。 今でも、朝の各社の天気予報を見比べたとき、くもりばかりの予報があると、担当者が眠かったのかなぁと、若かりし頃の心の傷が、ちょこっとうずきます。 詰め天気正解は来週!
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