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米 利上げ アジアの各市場の動きは12月17日 12時19分
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アメリカのFRB=連邦準備制度理事会が利上げを決めたことを受けて、アジアの株式市場は、多くの市場で株価が上昇しています。
FRBが7年間にわたる異例のゼロ金利政策を終えて金利の引き上げにふみきったことについて、アジアの株式市場では、事前の予想どおりだという安心感が広がったことなどから多くの市場で株価が上昇しています。
このうち日本時間の午前11時半の段階ではインドネシアで株価指数が1.2%上昇したほか、香港で0.8%、マレーシアで0.7%上昇しています。
市場関係者は「FRBは今後も緩和的な政策は続けるとして、新興国経済に配慮して緩やかなペースで利上げを行う姿勢を示しており、アジアの市場では好意的に受け止められている」と話しています。
このうち日本時間の午前11時半の段階ではインドネシアで株価指数が1.2%上昇したほか、香港で0.8%、マレーシアで0.7%上昇しています。
市場関係者は「FRBは今後も緩和的な政策は続けるとして、新興国経済に配慮して緩やかなペースで利上げを行う姿勢を示しており、アジアの市場では好意的に受け止められている」と話しています。
上海の外国為替市場の人民元相場は、アメリカのFRB=連邦準備制度理事会が利上げを決めたことを受けて、ドルに対して16日の終値よりいくぶん値下がりして取り引きが行われています。
17日の上海の外国為替市場では、アメリカのFRBが利上げを決定したことを受けて、取り引き開始直後から金利の上昇が見込まれるドルを買って、人民元を売る動きが出ています。このため人民元はドルに対して、16日の終値よりいくぶん値下がりして取り引きが行われています。
人民元は、アメリカの利上げの観測から16日まで9営業日連続で、ドルに対して値下がりしていて、16日の終値は1ドル6.4733人民元と、2011年以来のおよそ4年半ぶりの元安水準となっています。
市場関係者は「中国経済への慎重な見方に加えて、中国当局は今後も景気下支えのため、追加の金融緩和策を打ち出す可能性があり、しばらくは、元を売ってドルを買う動きが続き元安がさらに進む可能性もある」と話しています。
一方、上海の株式市場では、アメリカの利上げ決定を受けて各国の市場で株価が上昇していることもあり、代表的な株価指数は1%以上値上がりして取り引きが行われています。
17日の上海の外国為替市場では、アメリカのFRBが利上げを決定したことを受けて、取り引き開始直後から金利の上昇が見込まれるドルを買って、人民元を売る動きが出ています。このため人民元はドルに対して、16日の終値よりいくぶん値下がりして取り引きが行われています。
人民元は、アメリカの利上げの観測から16日まで9営業日連続で、ドルに対して値下がりしていて、16日の終値は1ドル6.4733人民元と、2011年以来のおよそ4年半ぶりの元安水準となっています。
市場関係者は「中国経済への慎重な見方に加えて、中国当局は今後も景気下支えのため、追加の金融緩和策を打ち出す可能性があり、しばらくは、元を売ってドルを買う動きが続き元安がさらに進む可能性もある」と話しています。
一方、上海の株式市場では、アメリカの利上げ決定を受けて各国の市場で株価が上昇していることもあり、代表的な株価指数は1%以上値上がりして取り引きが行われています。
専門家 ドル高傾向続くとの見方
FRB=連邦準備制度理事会が利上げを決めたあとの外国為替市場の見通しについて、ニューヨークにある三菱東京UFJ銀行米州金融市場部の野本尚宏調査役は「金融緩和が続き金利が低い日本の円と、利上げで金利が上昇に向かうドルとの金利差が広がるため、ドルが買われやすい流れは続く」と述べ、当面、円安ドル高傾向が続くという見方を示しました。
そのうえで、ドル高が世界経済に与える影響について、「新興国はドル建ての債務が多く、金利が高くなると負担が増えるため、特に急激なドル高には注意が必要だ。ドル高はアメリカの輸出企業などにも影響が出るのでFRBはドルの上昇幅を見ながら利上げのペースを決めることになるだろう」と述べました。
そのうえで、ドル高が世界経済に与える影響について、「新興国はドル建ての債務が多く、金利が高くなると負担が増えるため、特に急激なドル高には注意が必要だ。ドル高はアメリカの輸出企業などにも影響が出るのでFRBはドルの上昇幅を見ながら利上げのペースを決めることになるだろう」と述べました。