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ISはテロ呼びかけに暗号化メッセージ 米FBI
12月17日 13時22分

アメリカのFBI=連邦捜査局は過激派組織IS=イスラミックステートがアメリカの若者らにシリアへの渡航やテロの実行を呼びかける際、暗号化したメッセージを使っているなどとして、難しくなる捜査に危機感を示しました。
これはFBIのコミー長官が16日に、ニューヨーク市警との会合で明らかにしたものです。この中でコミー長官は「ISはツイッターなどを使って人々を結びつけ、テロの在り方を革命的に変えてしまった」と述べ、ISがインターネットのソーシャルメディアを利用して、アメリカの若者らを過激な思想に染めようとしていることに強い警戒感を示しました。
そのうえでコミー長官は、ISが若者らが実際にシリアに渡航したり、アメリカ国内でテロを実行したりする意思があると判断すると、ソーシャルメディア上でのやり取りをやめ、暗号化したメッセージで直接やり取りするようになるなど、巧妙な手口を使っていることを明らかにしました。
コミー長官は「われわれが監視している中でも、最も危険な人物が監視の網から漏れていってしまう」と述べ、メッセージが暗号化されると、裁判所の許可を得て傍受しても内容が把握できないこともあるとして、難しくなる捜査に危機感を示しました。このためFBIでは、若者がテロを決意する前に異変を察知することが重要だとして、国民に対し積極的な情報提供を求めています。

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