LGBT関連書籍26冊盗難…昨年も被害
岐阜県図書館(岐阜市宇佐4)は21日、同性愛や性同一性障害に関する書籍26冊(約7万3000円相当)が盗まれたと発表した。同館では昨年8月にも同じテーマの書籍36冊が盗難被害に遭っており、県警岐阜南署が関連を調べている。
盗まれたのは開架式書庫の「性問題」をテーマに掲げたコーナーにあった計121冊中の26冊。先月末から実施していた年1回の蔵書点検で判明した。同館は出入り口に盗難防止用装置を設置しているが、作動した形跡はなかったという。
昨年8月には同じテーマの本が同館で36冊、岐阜市立図書館でも24冊盗まれているが、犯人検挙には至っていない。県図書館は盗難後、24冊を再度購入したが、うち17冊はまた盗まれた。
同館は「書籍は県民の共有財産。いろんな人が利用できる機会が失われ残念だ。返してほしい」と話している。【岡正勝】