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「転換社債発行で損害」北越紀州が大王製紙を提訴12月16日 22時12分
大手製紙会社の北越紀州製紙は、およそ2割の株式を保有する大王製紙が株式に換えられる転換社債を発行したことで、保有する株式の価格が下落して損害を受けたとして、大王製紙の社長ら役員に対して88億円余りの損害賠償を求める訴えを起こしました。
大王製紙はことし9月、主力の紙おむつなどの生産設備を増強するため、将来、株式に換えることもできる転換社債を発行し、300億円を調達しました。
これについて、大王製紙の株式を21%保有する大株主の北越紀州製紙によりますと、この転換社債の発行が公表されたあと、大王製紙の株価がおよそ27%下落したことで、株主として損害を受けたとして、大王製紙の社長ら13人の取締役に対して88億円余りの損害賠償を求める訴えを東京地方裁判所に起こしました。
これについて大王製紙は「訴状が届いておらず現段階で答えられない」とコメントしています。
北越紀州製紙は大王製紙の筆頭株主ですが、両社は業界再編や経営方針を巡って意見が対立していて、これまでも北越紀州製紙が大王製紙の取締役の選任に反対するなど対立が表面化しています。
これについて、大王製紙の株式を21%保有する大株主の北越紀州製紙によりますと、この転換社債の発行が公表されたあと、大王製紙の株価がおよそ27%下落したことで、株主として損害を受けたとして、大王製紙の社長ら13人の取締役に対して88億円余りの損害賠償を求める訴えを東京地方裁判所に起こしました。
これについて大王製紙は「訴状が届いておらず現段階で答えられない」とコメントしています。
北越紀州製紙は大王製紙の筆頭株主ですが、両社は業界再編や経営方針を巡って意見が対立していて、これまでも北越紀州製紙が大王製紙の取締役の選任に反対するなど対立が表面化しています。