内閣支持回復34.7% 望む復興政策「景気」最多 本社県民世論調査
福島民報社と福島テレビが共同で実施した県民世論調査(第12回)では、安倍内閣を支持するか聞いた。「支持する」は34・7%で、前回調査の30・9%から3・8ポイント回復した。一方、「支持しない」は44・3%で、42・0%だった平成27年3月の第9回調査以来9カ月ぶりに50%を下回った。
安倍内閣を支持するかを聞いた結果は【グラフ(1)】の通り。男女別では、「支持する」は男性40・0%、女性29・1%、「支持しない」は男性44・1%、女性44・5%。
年代別では、「支持する」は80歳以上の44・1%が最多で、70代38・9%、60代33・5%などと続き、60代以上からの評価が目立つ。一方、「支持しない」は30代66・7%、60代52・4%、40代52・2%などの順だった。
安倍政権に望む復興政策は「景気経済対策」が32・0%で最も多く、前回調査から2・6ポイント減った。「県民の健康管理」14・0%、「風評対策」11・1%、「除染」9・0%と続いた。
■内堀知事支持72.9% 過去最高
11月12日で就任から1年を迎えた内堀雅雄知事に対する県民の支持動向も調査した。「支持する」と答えたのは72・9%に上り、これまでの調査で最高となった。7割を超えたのは、就任後初めての調査となった第9回(3月)の71・3%以来2度目で、1・6ポイント上回った。一方、「支持しない」は11・3%だった。
結果は【グラフ(2)】の通り。9月の前回(第11回)調査に比べて「支持する」は5・2ポイント増、「支持しない」は3・0ポイント増となった。
男女別では、「支持する」が男性73・7%、女性72・1%を占め、男女とも高い支持を得た。「支持しない」は男性13・4%、女性9・0%だった。
年代別で「支持する」の回答率が最も多かったのは30代の83・3%で、次いで80歳以上の78・5%、70代の76・9%、60代と50代の70・5%、40代の63・0%、20代の55・6%の順だった。
内堀知事を支持するとした回答者の理由は「震災復興対策」が16・6%で最多。「県民の健康管理」13・5%、「景気、雇用対策」13・2%、「県外に向けての情報発信力」12・8%などと続いた。一方、支持しない理由で一番多かったのは「放射能問題への対応」で、17・5%だった。
■放射線を意識46.8%減少傾向
普段の生活で放射線を意識しているかについての質問では「意識している」と回答したのが46・8%で、前回(第11回)調査の47・1%に比べ0・3ポイント減った。
過去の調査で「意識している」は平成24年4月の第1回から第9回まで60%台、50%台と徐々に減少してきた。今年6月の第10回以降は今回も含め3回連続で40%台。
今回の調査結果は【グラフ(3)】の通り。「意識していない」は44・4%で、前回の42・5%より1・9ポイント増となり、意識している、意識していないと回答した双方の幅はさらに縮まった。
男女別では「意識している」は男性42・5%、女性51・5%。「意識していない」は男性47・7%、女性41・0%だった。
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