トップページ社会ニュース一覧復興牧場で原乳の出荷始まる 福島
ニュース詳細

復興牧場で原乳の出荷始まる 福島
12月15日 13時23分

復興牧場で原乳の出荷始まる 福島
k10010341661_201512151320_201512151321.mp4
東京電力福島第一原子力発電所の事故で避難した酪農家が、復興に向けて福島市内で共同経営を始めた「復興牧場」と呼ばれる牧場で、15日から原乳の出荷が始まりました。
「復興牧場」は、国や福島県などが出資し、ことし9月に設立した県内最大規模の牧場で、今も避難指示が出されている飯舘村や浪江町、それに南相馬市から避難した5人の酪農家が、福島市内で共同で経営しています。
初出荷となった15日は、朝早くから酪農家や従業員が84頭の乳牛を搾乳のための牛舎に集め、チューブをタンクにつないで一頭ずつ原乳を搾りました。このあと、福島県酪農業協同組合のタンクローリーが搾りたての原乳およそ2トンを回収し、福島県内の乳業メーカーに向けて出発していきました。
福島県によりますと、原発事故の前に548戸あった県内の酪農家は、避難による休業などで、ことし2月現在で384戸となり、年間の牛乳の生産量は震災前と比べておよそ20%減りました。
牧場では、将来的に飼育する乳牛を580頭に増やし、年間の原乳の生産量5000トンを目指すことにしています。
飯舘村から避難した酪農家で、牧場を運営する会社「フェリスラテ」の社長を務める田中一正さんは「ようやく牧場として大きな一歩を踏み出すことができました。従業員とともにフル稼働に向けて軌道に乗せたいです」と話していました。

関連ニュース

k10010341661000.html

関連ニュース[自動検索]

このページの先頭へ