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がん発症の従業員「環境改善訴えるも受け入れられず」12月21日 19時32分
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発がん性があるとみられる物質を扱っていた化学工場で、従業員など5人が相次いでぼうこうがんを発症した問題で、がんを発症した従業員が記者会見し、「作業環境の改善を訴えたが受け入れられなかった」と話しました。
この問題は染料や顔料の原料を作る化学メーカーの工場で、従業員4人と退職者1人の合わせて5人が、去年からことしにかけて相次いでぼうこうがんを発症したものです。
福井県内にあるこの工場では、発がん性があるとみられるオルト-トルイジンなどの化学物質を扱っていて、21日にがんを発症した男性従業員2人が記者会見しました。
このうち平成9年から働いているという56歳の男性は「4年前、化学物質に発がん性があることを知り、作業環境の改善を訴えたが受け入れられなかった。早く対応してくれればこんな結果にはならなかった」と話しました。この男性は21日に労働基準監督署に労災を申請したということです。
化学メーカーは「従業員に防じんマスクや手袋を着用させ、空気中の化学物質濃度の測定、排気措置なども行っており、法律で定められた安全対策は取っていた。従業員には労災の申請を促すとともに、国の検査には全面的に協力していく」とコメントしています。
福井県内にあるこの工場では、発がん性があるとみられるオルト-トルイジンなどの化学物質を扱っていて、21日にがんを発症した男性従業員2人が記者会見しました。
このうち平成9年から働いているという56歳の男性は「4年前、化学物質に発がん性があることを知り、作業環境の改善を訴えたが受け入れられなかった。早く対応してくれればこんな結果にはならなかった」と話しました。この男性は21日に労働基準監督署に労災を申請したということです。
化学メーカーは「従業員に防じんマスクや手袋を着用させ、空気中の化学物質濃度の測定、排気措置なども行っており、法律で定められた安全対策は取っていた。従業員には労災の申請を促すとともに、国の検査には全面的に協力していく」とコメントしています。