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カフェイン大量摂取が原因か 20代男性死亡12月21日 18時33分
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カフェイン入りの清涼飲料水を飲み続けていた20代の男性が死亡していたことが分かり、解剖を行った福岡大学の医師は、胃の中からカフェインの錠剤とみられる粉末状のものも見つかったことなどから、短期間にカフェインを大量摂取したことが原因の中毒死とみています。
これは21日、福岡大学法医学教室の久保真一教授が記者会見して明らかにしました。
久保教授によりますと、亡くなったのは九州に住む20代の男性で、自宅でおう吐して意識を失っているのが見つかり、死亡が確認されたということです。
警察から依頼を受けた久保教授が男性の解剖を行ったところ、血液中から致死量のカフェインが検出されたため、カフェインの大量摂取による中毒死と判断しました。男性は、ガソリンスタンドで連日、深夜から朝まで勤務し、眠気を覚ますため「エナジードリンク」と呼ばれるカフェイン入りの清涼飲料水を、少なくとも1年間にわたって日常的に飲み、この間3~4回、おう吐の症状を訴えていたということです。
また、男性の胃の内容物からは、カフェインの成分が含まれた粉末が見つかり、カフェイン入りの錠剤も飲んでいた可能性があるということです。
男性は死亡するまでの1週間程度、体調が著しく悪化していたということで、久保教授は、短期間にカフェインを大量摂取したことが亡くなった原因とみています。久保教授は「カフェインが含まれるエナジードリンクを大量に飲んだり、カフェインが含まれるほかの食品や錠剤と併用すると、危険性があるということを知ってもらいたい」と話しています。
久保教授によりますと、亡くなったのは九州に住む20代の男性で、自宅でおう吐して意識を失っているのが見つかり、死亡が確認されたということです。
警察から依頼を受けた久保教授が男性の解剖を行ったところ、血液中から致死量のカフェインが検出されたため、カフェインの大量摂取による中毒死と判断しました。男性は、ガソリンスタンドで連日、深夜から朝まで勤務し、眠気を覚ますため「エナジードリンク」と呼ばれるカフェイン入りの清涼飲料水を、少なくとも1年間にわたって日常的に飲み、この間3~4回、おう吐の症状を訴えていたということです。
また、男性の胃の内容物からは、カフェインの成分が含まれた粉末が見つかり、カフェイン入りの錠剤も飲んでいた可能性があるということです。
男性は死亡するまでの1週間程度、体調が著しく悪化していたということで、久保教授は、短期間にカフェインを大量摂取したことが亡くなった原因とみています。久保教授は「カフェインが含まれるエナジードリンクを大量に飲んだり、カフェインが含まれるほかの食品や錠剤と併用すると、危険性があるということを知ってもらいたい」と話しています。
国内は摂取量の規制なし
厚生労働省によりますと、国内ではカフェインを一度に大量に摂取することを想定していないため、摂取量の規制はありませんが、海外では目安を示しているところもあります。
このうち、WHO=世界保健機関は妊婦を対象にカフェインが含まれるコーヒーの摂取量は、1日当たりマグカップ3~4杯程度にすべきだとする目安を示しているほか、カナダの保健省は、副作用のリスクがない摂取量の目安として、健康な成人で1日に400ミリグラム以内、妊婦で300ミリグラム以内などと具体的な数値を示しています。
厚生労働省は「カフェイン中毒による死亡例は聞いたことがない」としていて、今回のケースについて実態を把握したうえで、必要があれば清涼飲料水などに含まれるカフェインの健康への影響について検討することにしています。
厚生労働省は「カフェインは神経を刺激して興奮や不眠の症状が出ることもあるので、大量の摂取は控えてほしい」と話しています。
このうち、WHO=世界保健機関は妊婦を対象にカフェインが含まれるコーヒーの摂取量は、1日当たりマグカップ3~4杯程度にすべきだとする目安を示しているほか、カナダの保健省は、副作用のリスクがない摂取量の目安として、健康な成人で1日に400ミリグラム以内、妊婦で300ミリグラム以内などと具体的な数値を示しています。
厚生労働省は「カフェイン中毒による死亡例は聞いたことがない」としていて、今回のケースについて実態を把握したうえで、必要があれば清涼飲料水などに含まれるカフェインの健康への影響について検討することにしています。
厚生労働省は「カフェインは神経を刺激して興奮や不眠の症状が出ることもあるので、大量の摂取は控えてほしい」と話しています。