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【格闘技】

市村蓮司96秒KOでMVP

2015年12月21日 紙面から

1回、市村蓮司(左)の左フックが金井隆明をとらえる=後楽園ホールで(七森祐也撮影)

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 ボクシングの第62回全日本新人王決定戦が20日、東京・後楽園ホールであり、スーパーバンタム級で東日本代表の市村蓮司(22)=RK蒲田=が西日本代表の金井隆明(29)=ロマンサ雅=に1回1分36秒でKO勝ちし、MVPに輝いた。

 圧倒的な強さだった。市村は1回、怒濤(どとう)の攻めを見せ、右ストレートで最初のダウン。さらに、左フックからの右ストレートで畳み掛け、西日本の覇者を沈めた。

 ロンドン五輪金メダリストの村田諒太やWBC世界バンタム級王者山中慎介らを輩出した、南京都高ボクシング部出身。「試合前は、判定でも勝てばいいと思ってたけれど、ゴングが鳴ったらKOのことしか頭になかった。ボクも早く村田さんや山中さんのように注目されるボクサーになりたい」と目を輝かせた。

 村田は同校ボクシング部の監督で、2011年2月に亡くなった武元前川さんを人生の師と仰いでいる。市村も「ボクは武元監督の最後の教え子。その名に恥じないボクサーになりたい」と言う。

 会場には山中の姿もあった。「ボクのことを認識してくれてるのか分からないけれど、会釈したら軽くうなずいてくれた。村田先輩にもすごくお世話になっている。これからもっと強くなって、大先輩に認められるようになりたい」とキッパリ。これからがボクサー人生の始まりだ。 (竹下陽二)

 

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