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【サッカー】

ハリル監督が体脂肪率12%指令

2015年12月21日 紙面から

ミーティングの会場へ入るハリルホジッチ監督=東京都内のホテルで(棚橋慶太撮影)

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 日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(63)が要望していた国内組ミーティングが20日、東京都内のホテルで開かれた。Jリーグ組の26人に加え、スコットランド1部ダンディーUへ移籍間近のGK川島永嗣(32)も飛び入り参加。就任2年目となる2016年は体脂肪率12%未満を厳命した。

 忘年会のような和やかな空気はなかった。会議室に用意された白い紙に「12」という数字が、でかでかと書かれた。「(体脂肪率)12%以上は呼ばない」。就任1年目は16・4%の興梠(浦和)、14・1%の宇佐美(G大阪)ら“違反者”も代表に招集していたが、2年目は厳守が命ぜられた。

 ハリル監督は熱望した座学が実現して満足そうな表情を浮かべた。「将来の道を示すために何をすべきか。筋力トレーニングの仕方、向上すべきことを伝えた。体脂肪は特に注意してほしい」。そして、食事にも厳しかった。ミーティング後に昼食会も用意した。その場で目を光らせ、チェックを欠かさなかった。

 パンにバターを塗るのか、マヨネーズは使うのか。誰がどういう食事習慣を持っているのか。ミーティングで指揮官はこう言ったという。「W杯で勝ちたい選手だけ残ってくれ。きょう言ったことを行動に移す集団でないといけない。それができないならここから去ってくれ」。集まった27人に熱弁した。

 食事改善、体脂肪率12%未満の徹底。その先に見据えるのは、就任以来訴え続けている体力アップだ。この日は、クラブの練習に加えた筋力トレーニングのメニューも指示。18年ロシアW杯に向けて来年は、ハリル改革が一気に加速しそうだ。 (占部哲也)

 

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