みなさまごきげんよう!
嗚呼蛙でございます!
昨日は説明が中々伝わらない事象に遭遇し、悩んで不眠。
ブログ書いてても思うんですが、わかるように説明するって本当に難しいものですね。
ということで今日はちょっとくだらない雑記をひとつ。
目次
増幅された恐怖と隠れた才能
「この話を読んだら3日後に…」
人を脅しにかかる怪談や都市伝説は尽きないものだ。
どういうわけか我々は周りの人間を脅かすという習性を持っている。
恐らくは長く野生の環境で過ごしたことにより、遺伝子に危険を周知する行動がプログラムされているのだろう。
我々はつい、恐怖を煽るような情報を率先して人に伝えたがる。
その日は朝から憂鬱だった。
それが決まってからは散々脅かされていた。
リアルに人に聞く話でもネットでも、その体験は恐ろしいものだという情報に溢れていたのだ。
会社に午前休を申請して、病院の受付でその時を待つ。
緊張で体がこわばっていた。
「大丈夫だ、なんともないさ」
言い聞かせるも不安が頭を満たして消えることはなかった。
名前を呼ばれ、優しげな看護師さんについて処置室へ向かう。
お猪口より一回り小さいくらいのサイズのプラスチック製カップに入った、ポカリスエットのような色の薬を渡されて飲んだ。
「このままで少し待って下さい」と指示され、処置室前のソファに深く腰を下ろした。
リラックスしようと静かに深呼吸をして次の指示を待つ。
戻ってきた看護師さんは、冬場のビルのエントランスにおいてある口の曲がった長いノズルの付いた消毒液のような物を手にしていた。
喉の奥に麻酔液を吹きかけるための道具らしい。
吹き付けられた後、麻酔液を飲み込むと喉の感覚がなくなり、なんとも奇妙な感触を覚えた。
処置室に入り、荷物をおいて、診察台に体の左側を下にして横たえられた。
口に短い筒状のプラスチックを咥える。
動かず、体に力を入れない方が楽に終わることが出来ると聞かされたので、そのようになるように務めた。
口に咥えた筒から、先がキラキラ光った管を挿入される。
喉の奥まで管を入れると、つばを飲み込むように指示された。
言われたとおりつばを飲むと、管が食道へ侵入してくる。
デカイ飴玉か、大きめの錠剤を飲み込んだ時のような感触だった。
千歳飴がずっと喉にいたらこんな感じだろうという感覚をイメージしてもらえれば良いと思う。
これはいわゆる内視鏡検査と呼ばれる検査だ。
腹の中にカメラを入れ、空気で胃を膨らませて、内部に異常がないかを確かめる。
経験した者はみんな口を揃えて「喉にカメラがずっとあたっててオエッとなって死ぬほど辛い」と語るので、先のように恐れていたが、実際はそうはならなかった。
「幽霊の正体見たり枯れ尾花」そんな言葉が頭をよぎった。
先生が「若いのにこんなに上手な方は珍しい」と言った。
どうやら麻酔のためではなく、自分に秘めた才能があったらしい。
言われてみれば自分には「なるべく力を抜いた方が痛みが少ないという」知恵が生まれながらに備わっていたように思う。
子供はみんな怖がる注射も、何故か平気だったことを思い出した。
内視鏡が写した自分の内臓はキレイだった。
ゲップが出やすい体質なだけで他には異常がないということで検査は終了した。
まだ喉が麻痺していて、かつ、千歳飴がそこにいるような感覚だったが、新たな才能に気付いたという気分は悪くなかった。
恐れて尻込みすることは生存に優位かもしれないが、現代においてはわりと無意味なのかもしれない。
恐れて避けていることに飛び込むと、自分の新たな才能に気づくということは割とよくあるのではないだろうか。
それにしても、天才を自称する自分でも、気づかない才能というのはあるものなのだな。
そんなことを考え、力に目覚めたような気分で病院を後にし、出勤した。
その後、胃を膨らませるために入れた空気が腹に溜まり、猛烈な腹痛に襲われ、その日はガスを体外に出す努力で一日が終わった。
この件で学んだこと
内視鏡は案外怖くないが、腹に溜まるガスが凶悪
人は時に自分でも思いがけない才能に出会うことがある
この記事の制作時間:60分
おまけのウサギ画像。
では、今日のところはこの辺で。
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嗚呼蛙でした。