トップページ社会ニュース一覧高齢者の歩く割合増の地域ほど転倒の割合が減
ニュース詳細

高齢者の歩く割合増の地域ほど転倒の割合が減
12月21日 15時23分

高齢者で、1日平均30分以上歩く人の割合が増えた地域ほど、転倒する人の割合が減少していることが千葉大学などの研究グループが行った大規模な調査で分かりました。研究グループは、地域での介護予防の取り組みにつなげてほしいとしています。
千葉大学予防医学センターなどの研究グループは平成22年とおととし、名古屋市や神戸市、それに千葉県柏市など全国23の市町村の65歳以上の高齢者およそ10万人を対象にアンケート調査を行い、市町村ごとに分析しました。
それによりますと、「過去1年間に何度も転倒した」と答えた高齢者の割合は、平均で平成22年には74歳までが5.8%、75歳以上が10.3%、おととしには74歳までが4%、75歳以上が7.1%でした。
これらのデータと、「1日平均30分以上歩く」という回答との関係を地域ごとに分析したところ、30分以上歩く人の割合が多い市町村ほど、転倒した人の割合が低かったほか、平成22年とおととしを比較して、30分以上歩く人の割合が増えた地域ほど、転倒した人の割合が減っていたことが分かりました。
分析にあたった千葉大学大学院博士課程の長嶺由衣子さんは「自治体が高齢者の歩行の状況を把握することは介護予防のうえで有効で、今後の取り組みに生かしてほしい」と話しています。

関連ニュース

k10010348101000.html

関連ニュース[自動検索]

このページの先頭へ