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 中国広東省深圳市の工業団地で20日に起きた大規模な土砂崩れで、国土資源省は21日、崩れた土砂は近隣から運び込まれ、積み上げられていた工事現場の残土などだったとの調査結果を明らかにした。安全管理が不十分だったことによる人災との見方が強まっている。現地の対策本部の発表によると、行方不明者は同日朝までに91人に増えた。

 土砂は工業団地の裏手にある山側から流れ出ていたが、同省が専門家チームを派遣して調べたところ、山は崩れておらず、(谷部分の)土砂受け入れ場に積み上げられた残土や建築廃材が流出したことが判明した。量が多すぎた上に、勾配が急過ぎたため、不安定になって崩れたという。

 国営新華社通信は、近隣住民の話として、この場所は元採石場で、最近2年ほどの間に、周辺から土砂が運び込まれていたとの証言を伝えた。1日に数百台のトラックが来ており、高さは100メートルほどにもなっていたという。