迷路のように複雑に入り組んだ大阪・梅田の広大な地下街。インターネット上では、地下迷宮を意味する「梅田ダンジョン」や「世界有数の都市型迷路」と称され、注目を集めている。地図を片手に右往左往する外国人旅行者が続出し、日本人観光客でも“遭難”してしまうケースが多発しているという。なぜこれほどまでに複雑な構造になったのか。そしてネット上ではついに、迷宮を抜け出す攻略をめぐってゲームアプリの開発につながる動きも出てきたようで…。(田中俊之)
大勢の観光客や買い物客らでにぎわう大阪・梅田の地下街「ホワイティうめだ」で今秋、観光に訪れていた韓国人の若い男女4人が地図を広げて立ち尽くしていた。
事情を尋ねると、天王寺駅から梅田のヨドバシカメラを目指して地下鉄で東梅田駅まで来たが、その先の行き方が分からないという。一度、地上から行こうと屋外に出たが、通行人から地下から行った方が早いと告げられ、再び地下に。結局“迷子”になってしまったらしい。
韓国人の男性(21)は「あっちだこっちだと議論になって、彼女たちが怒って困っていた」と苦笑い。記者が目的地まで付き添って案内すると、男性は「この複雑なつくりは技術力のある日本らしい。それにしても日本人はよくこんな地下街をスムーズに移動できるね」と驚いていた。
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