アホ大学の学生になり、一人暮らしをはじめて、初めて体調が極端に優れない時が来てしまった。
胃の調子がすごく良くない。不快感と嘔吐感が定期的に襲ってくる。
経営学部か文学部の倫理系への転部を目指しているのに、体調不良で授業を休んでしまうかもしれない。必須の外国語の単位にひびく可能性があり、不安だ。
容姿が醜い自分は、いつだって大抵は誰にも優しくされなていないが、体が悪い時というのはとりわけ辛いものだということを、容姿が今より気持ち悪かった持病が最悪な状態であった時の高校生の時を思い出した。
最近、朝日新聞の子供の貧困特集が「はてなブックマーク」では流行っている。意地悪なことを言うと子供の貧困特集というのは、物語的にウケが良いのかもしれない。
人気があるコンテンツだから、物語シリーズにしている。このシリーズの中のソーシャルメディアの反応数の差が残酷だ。
特に人気なのは、風俗で働く短大生のお話だ。ブックマーク数は445で、非常に同情的なコメントで満ちている。Facebookのシェア数は10356である。
10月15日に掲載された記事なのに、12月21日にもアクセスランキングに入っている。
しかし、その前日の10月14日に掲載された、母子家庭の生活苦と母親が制度を知らなかったがために治療を受けることが出来ず、乳歯が10本だけになってしまった難病を抱えた9歳の男の子の話はブックマーク数が73で、シェア数は2708である。
正直なところ、9歳の男の子の痛みを感じようとしたり、その家庭の将来に不安になったりするコメントは殆ど無い。
ひどいものは、ある対象物を攻撃したいというのが動機なコメントすらある。
そんなコメントをした人間はある対象物も苦しんでいるという可能性だってあることは無視しているし、どうでもいいのだろう。正直、歯がない9歳の男の子もどうだっていいと思っていそうだ。
また、非行を重ねる母子家庭の19歳の男の記事は、風俗で働く短大生の数日前の10月12日に掲載されている筈なのに、ブックマーク数は29で、シェア数は1515である。同情的なコメントは全くない。
風俗で働く女の子への同情というのは、なんだかんだ多いのだ。おそらく、若い、性交に価値がある女性というのは羽がもげた天使みたいに見えるのだろう。
「グロテスクで美しい」から皆、その物語に感化され、救わなきゃなどと思うのだ。
このようなことを言うと、酷いやつだとか言われるかもしれない。
もちろん、望まぬ形で学費を稼がなければいけないというのは、非常に良くない。ただ、同情に差をつけられている様を見ているのは自分は嫌気がさす。
どんな立派なことを言っている人も、どうせ綺麗なものにしか関心を寄せない、同情をしないと思うと嫌になる。
自分は容姿が醜いし、なんだかんだ治らない持病がある。ただ、父親が裕福になれたのでなんとか生きている。
皆、人間は美しい存在が必要な美しい物語を欲しているのかもしれない。
大抵の人間にとって、美しい存在というのは容姿のいい人間だ。特に感覚的に子供でも大人でも女性のほうが同情されるような気がソーシャルメディアをみると感じる。
つまり容姿がいい女性が一番の同情される可能性が高いかもしれない。