【最高レート2097】SAZIN式メタグロスタン【第7シーズン】
- 2015/05/06
- 00:44
どうも皆様、こんばんは。SAZINです。
遅蒔きながら、動画にした構築について、詳しく記載した記事を形として残しておこうと思い、今回記事を書くこととしました。
大まかなメニューとしては、
1.PTの並びについての紹介
2.個体の紹介
3.主な役割対象となる個体、構築の紹介
4.最後に
このような順序でお話をしてきます。
構築記事を書くのは初めてのことですので、何かミスがあるかもしれませんが、よければ最後までお付き合いください。
遅蒔きながら、動画にした構築について、詳しく記載した記事を形として残しておこうと思い、今回記事を書くこととしました。
大まかなメニューとしては、
1.PTの並びについての紹介
2.個体の紹介
3.主な役割対象となる個体、構築の紹介
4.最後に
このような順序でお話をしてきます。
構築記事を書くのは初めてのことですので、何かミスがあるかもしれませんが、よければ最後までお付き合いください。
1.PTの並びについての紹介

PTのメンバーは画像の通りの六体。
この中で出来上がっている補完の並びについてまずお話していきます。
相手から見てどういう並びに見えているのか、というのを初めに把握してきましょう。
第一の並び サザングロス(ギャラ)
言わずと知れた補完の並び。今回の中核をなすものです。
ギルガルドの台頭によって、メタグロスのサイクル性能の低下がみられる昨今ですが、メガシンカを手にしたことによって、中速以下のATが中心のPTをこの二体で壊滅させることが可能に。
技範囲、耐性ともに優秀であり、相手はこの二体を上回る素早さを持つポケモンか、受けだしの可能なポケモンの選出を強いられるでしょう。
また、格闘、地面技をギャラドスによる威嚇、特殊耐久で牽制しつつ、電磁波で強引にメタグロスとサザンドラで上をとることも可能。これにより、高速ATによる圧力も往なしていくことができます。
第二の並び グロスロトム
メタグロスの補完枠として優秀なロトムとの並び。
メタグロスの機能停止を狙う電磁波、弱点となる炎、地面を受けつつ、耐久型へのトリック、後攻ボルトチェンジ等、メタグロスを複数回場に出したい場合に重要な役割を担うロトム。また、ロトムに飛んできやすい毒々をグロスが無効にでき、草技を半減で受けつつ有利体面を形成できるので、サイクル戦に対応していないPTはこの二体だけで完封も十分にあり得る強さを誇ります。
第三の並び バンギランド
ようこそ、バンギランドへ。
こちらも非常に有名な構築、バンギランドです。これは説明が長くなるので、割愛させていただきますが、ランドロスのステルスロック→大爆発展開によるメガバンギラス、というラインをとることが多い並びです。特にこのPTにはメガ枠がギャラドス、メタグロス、バンギラスしかおらず、ギャラドスが起点にできる相手(クレセリア等)を誘う構築ではないので、相手視点からバンギラスも十分メガシンカ候補に見えるでしょう。相手はバンギラスが積んできた場合、初手ランドロスでステロ展開してきた場合を想定して動かなければならないので、バンギストッパー足りえるポケモンの選出を強制されるはずです。
第四の並び ランドロトム
とんボルチェンを回せる並び。
基本選出の一つとなります。これにより、メタグロス、サザンドラ、バンギラスを投げるタイミングをはかりつつ相手を削り、3タテ等も十分狙える場を整えていきます。この並びに強いナットレイなどの選出を誘うことができ、サザンドラの一貫を作りやすいだけでなく、メタグロスの弱点を補いつつ交代を強制できるというもの。
ボルトチェンジを止めるメンバーを選出しつつ、ランドロスの一貫性を切らなければならないので、安定した選出はまず不可能です。
メインとなる並びは以上の四点。この並び全てに対応する選出はまず不可能なので、相手に選出を読み切られさえしなければ基本的には圧倒的に有利な状態でサイクルを進めていくことができます。
反面、サイクルパではなくギミックパ(追い風、トリル、積みル)などには弱く、相手のしたいことを押しつけられると、苦しい場面が多々あります。それらの苦手な部分をピンポイントで破壊していくのが、このPTのコンセプトになります。
具体的なことは後述いたしますので、次に各個体の調整をみていきましょう。
2.個体の紹介
それでは、具体的な技や努力値を見ていきます。
箇条書きになりますが、補足などは3番目の項目で致しますのでよろしくお願いします。
1.メタグロス

メタグロス@メタグロスナイト
技構成 地震 冷凍パンチ 思念の頭突き 身代わり
性格 陽気
努力値 92-140-20-X-4-252
備考 冷凍パンチでHBサンダー中乱数2
竜舞1積みカイリューの維持地震確定2
補正なしゲッコウガの球悪の波動確定2
ステルスロック込サンダーの4振り熱風+ゴツメダメージ二回耐え
ガブリアスの維持地震サメ肌一回分込確定耐え
陽気ガブリアスの岩石封じ+地震確定耐え、中乱数でサメ肌一回分耐え
ファイアローの陽気球フレアドライブ確定耐え
キノガッサの陽気テクニマッハパンチを身代わりが75%耐え
191ゲンガーのシャドーボールを確定耐え
A無振り弱点保険込ギルガルドの影打ちをHP75%以下で確定耐え
ニンフィアのメガネハイパーボイスをメガシンカ前に一発受けても確定3
意地メガボーマンダのA特化1舞地震を確定2
(具体的な表記がないものはすべてメガシンカ後の耐久です)
2.サザンドラ

サザンドラ@命の球
技構成 馬鹿力 流星群 大文字 悪の波動
性格 無邪気
努力値 12-124-40-60-20-252
備考 馬鹿力+水ロトムのボルトチェンジで輝石なしラッキーを確定
大文字でHD特化ナットレイを確定1
悪の波動でH252サンダーのオボン発動圏外
H252ロトムを悪の波動→流星群でオボン込高乱数
ドリュウズの維持球持ちアイアンヘッドを砂ダメージ+こちらの球ダメージ込で確定耐え
サンダーの4振り目覚めるパワー2回+こちらの球ダメージを最高乱数切りで耐え
水ロトムの4振りハイドロポンプ2回+球ダメージ2回+スリップダメージ2回確定耐え
HP10n-1(命の球ダメージ最高効率調整)
3.ロトム(ウォッシュフォルム)

ロトム@こだわり眼鏡
技構成 ハイドロポンプ 10万ボルト ボルトチェンジ トリック
性格 控え目
努力値 252-X-12-196-20-28
備考 ハイドロポンプでHD特化カバルドンを確定1
ハイドロポンプでH振り輝石ポリゴン2を中乱数2
ハイドロポンプでH振りクチートを確定1(メガシンカされていると低乱数1)
4振りロトム抜き抜き抜き
191ゲンガーのシャドーボールを最高乱数切りで2耐え(1.2%)
特化ポリゴン2のトライアタック確定3
ダウンロード対策調整
4.ギャラドス

ギャラドス@ゴツゴツメット
技構成 大文字 熱湯 挑発 電磁波
性格 図太い
努力値 244-0-140-60-70-12-44
備考 大文字でHD特化ナットレイを中乱数2
大文字でHD特化メガハッサムを最高乱数切り2
無振りクレセリア抜き
威嚇込維持メガガルーラの猫騙し+捨て身タックルをステルスロック込で確定耐え
威嚇の2回入った維持メガガルーラの捨て身タックル確定3
鉢巻きファイアローの維持ブレイブバードを確定3
維持メガバシャーモの岩雪崩を威嚇込確定3
4振りクレセリア抜き
HP奇数調整
5. ランドロス(霊獣)

ランドロス@こだわりスカーフ
技構成 地震 馬鹿力 とんぼ返り ストーンエッジ
性格 陽気
努力値 12-252-0-0-0-244
備考 特になし。
特になし。大事なことなので二度書きました。
6.バンギラス

バンギラス@ラムの実
技構成 ストーンエッジ 地震 竜の舞 身代わり
性格 陽気
努力値 44-220-0-0-0-244
備考 身代わりが一致イカサマ確定耐え
竜舞込最速115族抜き
以上が本PTのメンバーとなります。
では次に、主な役割対象を見ていきましょう。
3.主な役割対象となる個体、構築
順繰りに、各個体の役割対象を見ていきましょう。
1. メタグロス
ニンフィア サーナイト フシギバナ キノガッサ 等が、本来メタグロスが相手取る面子となります。
これらと頻繁にPTで並んでいるポケモンにも打点がとれるようにしたのが今回のメタグロス。
身代わりを組み込むことによって、本来太刀打ちできないバシャーモ、ギルガルドにも強引に殴り勝つことが可能。
基本的にバシャナットサンダーに対して選出をしていきます。
バシャナットサンダーの天敵はサザンドラですので、そこを見られるニンフィアが添えられるパターンが多いです。
このメタグロスはサンダーの後だしを許さないので、ニンフィア、サンダー、バシャーモとくれば余程の事故がない限りは勝てます。バシャナットサンダーを見たら、先方をメタグロスで繰り出し、初手バシャーモへの対応にギャラドス、相手の残りのメンツを見て最後の一体を選出してきましょう。
受けループにも強く、最近ではエアームドのいない受けループも多いです。ヤドランが来なければ簡単にサイクルを崩壊させられるので、強気に選出し、ヤドランが来た場合を考え、裏にサザンドラ、水ロトムと添えるのがベターとなります。
身代わりを噛ませることで、バシャーモ、ギルガルド、クチート、鬼火ロトムを倒すことができるだけでなく、催眠対策になり得ます。
なぜ身代わりを使うのにHPが4n-1なんだ、という質問をいただいたことがありますが、これは"身代わりを残す"ことが目的なのではなく、"身代わりによる補助技の回避"が目的だからです。
身代わりが何かを耐えるのは本意ではなく、即席の壁を一枚作っておいた、という程度の使い方を意識するとわかりやすいかもしれません。
PTのメインとなるのにふさわしい、基本選出の一体です。
2.サザンドラ
受けループを見たら、水ロトムとともにまず繰り出していきましょう。
両刀型により、バンギラスの受けを許さない点から、バンギランド、バンギドリュ、バンドリュマンダという並びに凶悪な圧力がかかります。上記の計算で分かる通り、砂下でドリュウズと対面しても殴り勝つことができる(雪崩怯みは知りません)上、最速を基準に調整しているため、ボーマンダに対しても圧力を期待することができます。
主な役割対象はギルガルドやヤドラン、バンギラスやロトム等。ゲンガーは上から催眠術を打たれたり気合い玉が飛んできたりと安定しないので、相性が良くても過信は禁物です、注意しましょう。またトリックからのコンビネーションでラッキーも突破が可能です。
余談ですが、このPTの受けループへの勝率は9割を超しております。有名受けルーパーである某探偵様、某DIO様ともぶつかり、下しておりますので、手順さえミスしなければほぼ間違いなく勝てるでしょう。
3.水ロトム
サイクル要因としてのポケモンです。メタグロスが耐久を意識しての調整が多いため、相手を削りきれない場面が多々あり、それを補うためにランドロスと組んでとんボルチェンのサイクルを回していきます。
役割対象はカバルドンやスイクン、ポリゴン2、クレセリアといった、ギミックの始動要員や高耐久ポケモン。特にカバルカカイリューヘ初手に投げていくことができ、簡単に起点づくりを潰すことができます。カバルカカイリュー、ポリ2クレセクチートと当たった場合、初手はノータイムで水ロトムでいいでしょう。思考停止でハイドロポンプを連打してください。一回までは外してもリカバリーがきくPTになっています。
瞑想スイクンに対しては後だしから10万Vで処理が可能なので、予断なく10万ボルトを打ちましょう。下手に交代読みでボルトチェンジを打ったり、トリックでメガネを押しつけてしまった場合、熱湯だけで押し切られる状況ができてしまったり、瞑想を積まれきって手がつけられなくなります。
カバルカカイリュー相手の場合は、カバルドンの突破後にカイリューが来た場合はランドロスかメタグロス(球カイリューの可能性も考えてメタグロスよりはランドロスが好ましい)を繰り出していきましょう。逆にポリ2クレセクチートと対面した場合はハイドロポンプを打ち続けましょう。剣の舞を積まれてはお終いです。
このPTの基本選出の二体目、ボルトチェンジはやはりサイクルの要となり得ます。
4.ギャラドス
ガルーラがいたら投げてください。以上。
というわけにはいかないので話していきますが、主な役割対象は物理アタッカー、特にガルーラ、バシャーモ、ミミロップ、ファイアローなどです。これらは特にロトムやジャローダと組むことが多いため、それらにも対応可能なサザンドラを組み込むと安定した立ち回りが可能です。
また、安定してガルーラを叩きたい場合はランドロスと並べて選出するといいでしょう。
技を特殊にし、氷技を受けた際の凍結の対策、ナットレイによる強引な受けをシャットアウトするための大文字を搭載しておりますが、反面火力が低く、相手に身代わりを許してしまいます。挑発を打つタイミングばかりは、文に起こすことはできない直感的なものが多いので何とも言えませんが、ガルーラ、リザードンなどは十分に身代わりを持っている可能性があることを意識してみるといいかもしれません。
挑発によって相手のギミック始動を止めることが可能ですが、壁、追い風持ちは軒並み早く、トリル始動要因には押し切られる場面があるため、挑発を入れるかどうかは極論好みの問題になりますが、トリトドン等の搦め手を得意とするポケモンにも一定の余裕をもって打ちこめるのは優秀です。
また、熱湯はあくまでも凍ったときに動けなくなるという事態を防ぐためのものです。火傷を期待してはいけません。火傷をひけなかった場合の立ち回りが散々なものになってしまうでしょう。
5.ランドロス
調整などは施していないスタンダードなランドロス、ですが、注目していただきたいのは陽気でスカーフ持ちであるという点です。これにより、準速100族のAT(ウルガモス、メガリザードンX等)を上から叩くことができるほか、先制とんぼ返りを打つことも可能。サイクル戦の一番弾頭、先発繰り出し安定でありながら積みエースストッパーも兼ねる凄い奴です。
反面、後攻とんぼ返りを許してしまうので、ランドロス対面はできるだけ避けるよう立ち回りましょう。
基本的には先発出しし、相性を見てメタグロスか水ロトムに回す、という立ち回りをしていきます。
どんなPTにも選出可能といってもいいほどですが、物理受けポケモンには滅法弱いため、受けループや、クレセリアがいる場合などは可能な限り選出を控えましょう。
とんぼるちぇんの先駆け、このPTの基本選出その3です。
6.バンギラス
クレッフィへの憎しみが形をなした怪物です。
ラム竜舞であるため、電磁浮遊以外のクレッフィは完全に起点。イカサマを搭載していなければゆったりとPP切れを狙うこともできます。また、状態異常をばらまいてくるタイプの相手には非常に強いので、そこを起点に2舞、場合によっては3舞も可能です。ポリゴン2と対面した場合は竜の舞から入り、電磁波をくらってラムを消費してから身代わりを張ることで圧倒的なアドバンテージをとれます。クレセリアも同様。ただし、クレッフィやボルトロス、ヤミラミのような、先制で状態異常をまいてくるポケモンの場合は、身代わりから入るか、倒せるHPなら攻撃していきましょう。
対クレッフィを唄っていますが、舞えてしまえば火力は十分、積みエースとしての性能は上々。ポリ2クレセクチートに対し、ロトムの展開からバンギラスにつなげることで、クレセリアとの対面から大暴れが可能です。
ただし、このPTが特に弱いジャローダ、キノガッサに対してとことん何もできないので、選出の際はよくよくリスクを考えての選出を心がけましょう。
以上で、それぞれの役割の説明となります。
本PTの基本選出はランドロス+水ロトム+メガメタグロス。
サザンドラ、バンギラス、ギャラドスはそれぞれ強い相手が決まっているので、そこに厚くしたいときにどれかを抜いて組み込んでいくという形でいいでしょう。
要注意となるポケモンは、キノガッサ、ジャローダ。この二体に暴れられないよう、メタグロスやサザンドラで上手く牽制できる出し方をしていきましょう。
このPTにおける選出率は、
一位がランドロス、二位がメタグロス、三位が水ロトム。
次いでギャラドス、サザンドラ、バンギラスと続きます。
メタグロスが好きで始めた構築ですが、かなり高い選出率を維持できたことにとても満足しています。
メタグロスが好きな方には、ぜひ一度使ってみていただきたいです。
4.最後に
レート2,097を達成することができたこの構築ですが、こちらを紹介する動画を、ニコニコ動画で投稿しております。
こちらでもいくらか詳しく解説を行っていますので、よろしければぜひ一度目を通していただけると幸いです。
URL→[マイリスト:究極解明]
今回の記事はここまでとなります。質問等ありましたらいつでも受け付けておりますので、Twitterかこちらのコメント欄に書き込みをお願いたします。
Twitter→[@2525SAZIN]
長い間お付き合いいただき、ありがとうございました。
それでは、またの機会に。
PTのメンバーは画像の通りの六体。
この中で出来上がっている補完の並びについてまずお話していきます。
相手から見てどういう並びに見えているのか、というのを初めに把握してきましょう。
第一の並び サザングロス(ギャラ)
言わずと知れた補完の並び。今回の中核をなすものです。
ギルガルドの台頭によって、メタグロスのサイクル性能の低下がみられる昨今ですが、メガシンカを手にしたことによって、中速以下のATが中心のPTをこの二体で壊滅させることが可能に。
技範囲、耐性ともに優秀であり、相手はこの二体を上回る素早さを持つポケモンか、受けだしの可能なポケモンの選出を強いられるでしょう。
また、格闘、地面技をギャラドスによる威嚇、特殊耐久で牽制しつつ、電磁波で強引にメタグロスとサザンドラで上をとることも可能。これにより、高速ATによる圧力も往なしていくことができます。
第二の並び グロスロトム
メタグロスの補完枠として優秀なロトムとの並び。
メタグロスの機能停止を狙う電磁波、弱点となる炎、地面を受けつつ、耐久型へのトリック、後攻ボルトチェンジ等、メタグロスを複数回場に出したい場合に重要な役割を担うロトム。また、ロトムに飛んできやすい毒々をグロスが無効にでき、草技を半減で受けつつ有利体面を形成できるので、サイクル戦に対応していないPTはこの二体だけで完封も十分にあり得る強さを誇ります。
第三の並び バンギランド
ようこそ、バンギランドへ。
こちらも非常に有名な構築、バンギランドです。これは説明が長くなるので、割愛させていただきますが、ランドロスのステルスロック→大爆発展開によるメガバンギラス、というラインをとることが多い並びです。特にこのPTにはメガ枠がギャラドス、メタグロス、バンギラスしかおらず、ギャラドスが起点にできる相手(クレセリア等)を誘う構築ではないので、相手視点からバンギラスも十分メガシンカ候補に見えるでしょう。相手はバンギラスが積んできた場合、初手ランドロスでステロ展開してきた場合を想定して動かなければならないので、バンギストッパー足りえるポケモンの選出を強制されるはずです。
第四の並び ランドロトム
とんボルチェンを回せる並び。
基本選出の一つとなります。これにより、メタグロス、サザンドラ、バンギラスを投げるタイミングをはかりつつ相手を削り、3タテ等も十分狙える場を整えていきます。この並びに強いナットレイなどの選出を誘うことができ、サザンドラの一貫を作りやすいだけでなく、メタグロスの弱点を補いつつ交代を強制できるというもの。
ボルトチェンジを止めるメンバーを選出しつつ、ランドロスの一貫性を切らなければならないので、安定した選出はまず不可能です。
メインとなる並びは以上の四点。この並び全てに対応する選出はまず不可能なので、相手に選出を読み切られさえしなければ基本的には圧倒的に有利な状態でサイクルを進めていくことができます。
反面、サイクルパではなくギミックパ(追い風、トリル、積みル)などには弱く、相手のしたいことを押しつけられると、苦しい場面が多々あります。それらの苦手な部分をピンポイントで破壊していくのが、このPTのコンセプトになります。
具体的なことは後述いたしますので、次に各個体の調整をみていきましょう。
2.個体の紹介
それでは、具体的な技や努力値を見ていきます。
箇条書きになりますが、補足などは3番目の項目で致しますのでよろしくお願いします。
1.メタグロス
メタグロス@メタグロスナイト
技構成 地震 冷凍パンチ 思念の頭突き 身代わり
性格 陽気
努力値 92-140-20-X-4-252
備考 冷凍パンチでHBサンダー中乱数2
竜舞1積みカイリューの維持地震確定2
補正なしゲッコウガの球悪の波動確定2
ステルスロック込サンダーの4振り熱風+ゴツメダメージ二回耐え
ガブリアスの維持地震サメ肌一回分込確定耐え
陽気ガブリアスの岩石封じ+地震確定耐え、中乱数でサメ肌一回分耐え
ファイアローの陽気球フレアドライブ確定耐え
キノガッサの陽気テクニマッハパンチを身代わりが75%耐え
191ゲンガーのシャドーボールを確定耐え
A無振り弱点保険込ギルガルドの影打ちをHP75%以下で確定耐え
ニンフィアのメガネハイパーボイスをメガシンカ前に一発受けても確定3
意地メガボーマンダのA特化1舞地震を確定2
(具体的な表記がないものはすべてメガシンカ後の耐久です)
2.サザンドラ
サザンドラ@命の球
技構成 馬鹿力 流星群 大文字 悪の波動
性格 無邪気
努力値 12-124-40-60-20-252
備考 馬鹿力+水ロトムのボルトチェンジで輝石なしラッキーを確定
大文字でHD特化ナットレイを確定1
悪の波動でH252サンダーのオボン発動圏外
H252ロトムを悪の波動→流星群でオボン込高乱数
ドリュウズの維持球持ちアイアンヘッドを砂ダメージ+こちらの球ダメージ込で確定耐え
サンダーの4振り目覚めるパワー2回+こちらの球ダメージを最高乱数切りで耐え
水ロトムの4振りハイドロポンプ2回+球ダメージ2回+スリップダメージ2回確定耐え
HP10n-1(命の球ダメージ最高効率調整)
3.ロトム(ウォッシュフォルム)
ロトム@こだわり眼鏡
技構成 ハイドロポンプ 10万ボルト ボルトチェンジ トリック
性格 控え目
努力値 252-X-12-196-20-28
備考 ハイドロポンプでHD特化カバルドンを確定1
ハイドロポンプでH振り輝石ポリゴン2を中乱数2
ハイドロポンプでH振りクチートを確定1(メガシンカされていると低乱数1)
4振りロトム抜き抜き抜き
191ゲンガーのシャドーボールを最高乱数切りで2耐え(1.2%)
特化ポリゴン2のトライアタック確定3
ダウンロード対策調整
4.ギャラドス
ギャラドス@ゴツゴツメット
技構成 大文字 熱湯 挑発 電磁波
性格 図太い
努力値 244-0-140-60-70-12-44
備考 大文字でHD特化ナットレイを中乱数2
大文字でHD特化メガハッサムを最高乱数切り2
無振りクレセリア抜き
威嚇込維持メガガルーラの猫騙し+捨て身タックルをステルスロック込で確定耐え
威嚇の2回入った維持メガガルーラの捨て身タックル確定3
鉢巻きファイアローの維持ブレイブバードを確定3
維持メガバシャーモの岩雪崩を威嚇込確定3
4振りクレセリア抜き
HP奇数調整
5. ランドロス(霊獣)
ランドロス@こだわりスカーフ
技構成 地震 馬鹿力 とんぼ返り ストーンエッジ
性格 陽気
努力値 12-252-0-0-0-244
備考 特になし。
特になし。大事なことなので二度書きました。
6.バンギラス
バンギラス@ラムの実
技構成 ストーンエッジ 地震 竜の舞 身代わり
性格 陽気
努力値 44-220-0-0-0-244
備考 身代わりが一致イカサマ確定耐え
竜舞込最速115族抜き
以上が本PTのメンバーとなります。
では次に、主な役割対象を見ていきましょう。
3.主な役割対象となる個体、構築
順繰りに、各個体の役割対象を見ていきましょう。
1. メタグロス
ニンフィア サーナイト フシギバナ キノガッサ 等が、本来メタグロスが相手取る面子となります。
これらと頻繁にPTで並んでいるポケモンにも打点がとれるようにしたのが今回のメタグロス。
身代わりを組み込むことによって、本来太刀打ちできないバシャーモ、ギルガルドにも強引に殴り勝つことが可能。
基本的にバシャナットサンダーに対して選出をしていきます。
バシャナットサンダーの天敵はサザンドラですので、そこを見られるニンフィアが添えられるパターンが多いです。
このメタグロスはサンダーの後だしを許さないので、ニンフィア、サンダー、バシャーモとくれば余程の事故がない限りは勝てます。バシャナットサンダーを見たら、先方をメタグロスで繰り出し、初手バシャーモへの対応にギャラドス、相手の残りのメンツを見て最後の一体を選出してきましょう。
受けループにも強く、最近ではエアームドのいない受けループも多いです。ヤドランが来なければ簡単にサイクルを崩壊させられるので、強気に選出し、ヤドランが来た場合を考え、裏にサザンドラ、水ロトムと添えるのがベターとなります。
身代わりを噛ませることで、バシャーモ、ギルガルド、クチート、鬼火ロトムを倒すことができるだけでなく、催眠対策になり得ます。
なぜ身代わりを使うのにHPが4n-1なんだ、という質問をいただいたことがありますが、これは"身代わりを残す"ことが目的なのではなく、"身代わりによる補助技の回避"が目的だからです。
身代わりが何かを耐えるのは本意ではなく、即席の壁を一枚作っておいた、という程度の使い方を意識するとわかりやすいかもしれません。
PTのメインとなるのにふさわしい、基本選出の一体です。
2.サザンドラ
受けループを見たら、水ロトムとともにまず繰り出していきましょう。
両刀型により、バンギラスの受けを許さない点から、バンギランド、バンギドリュ、バンドリュマンダという並びに凶悪な圧力がかかります。上記の計算で分かる通り、砂下でドリュウズと対面しても殴り勝つことができる(雪崩怯みは知りません)上、最速を基準に調整しているため、ボーマンダに対しても圧力を期待することができます。
主な役割対象はギルガルドやヤドラン、バンギラスやロトム等。ゲンガーは上から催眠術を打たれたり気合い玉が飛んできたりと安定しないので、相性が良くても過信は禁物です、注意しましょう。またトリックからのコンビネーションでラッキーも突破が可能です。
余談ですが、このPTの受けループへの勝率は9割を超しております。有名受けルーパーである某探偵様、某DIO様ともぶつかり、下しておりますので、手順さえミスしなければほぼ間違いなく勝てるでしょう。
3.水ロトム
サイクル要因としてのポケモンです。メタグロスが耐久を意識しての調整が多いため、相手を削りきれない場面が多々あり、それを補うためにランドロスと組んでとんボルチェンのサイクルを回していきます。
役割対象はカバルドンやスイクン、ポリゴン2、クレセリアといった、ギミックの始動要員や高耐久ポケモン。特にカバルカカイリューヘ初手に投げていくことができ、簡単に起点づくりを潰すことができます。カバルカカイリュー、ポリ2クレセクチートと当たった場合、初手はノータイムで水ロトムでいいでしょう。思考停止でハイドロポンプを連打してください。一回までは外してもリカバリーがきくPTになっています。
瞑想スイクンに対しては後だしから10万Vで処理が可能なので、予断なく10万ボルトを打ちましょう。下手に交代読みでボルトチェンジを打ったり、トリックでメガネを押しつけてしまった場合、熱湯だけで押し切られる状況ができてしまったり、瞑想を積まれきって手がつけられなくなります。
カバルカカイリュー相手の場合は、カバルドンの突破後にカイリューが来た場合はランドロスかメタグロス(球カイリューの可能性も考えてメタグロスよりはランドロスが好ましい)を繰り出していきましょう。逆にポリ2クレセクチートと対面した場合はハイドロポンプを打ち続けましょう。剣の舞を積まれてはお終いです。
このPTの基本選出の二体目、ボルトチェンジはやはりサイクルの要となり得ます。
4.ギャラドス
ガルーラがいたら投げてください。以上。
というわけにはいかないので話していきますが、主な役割対象は物理アタッカー、特にガルーラ、バシャーモ、ミミロップ、ファイアローなどです。これらは特にロトムやジャローダと組むことが多いため、それらにも対応可能なサザンドラを組み込むと安定した立ち回りが可能です。
また、安定してガルーラを叩きたい場合はランドロスと並べて選出するといいでしょう。
技を特殊にし、氷技を受けた際の凍結の対策、ナットレイによる強引な受けをシャットアウトするための大文字を搭載しておりますが、反面火力が低く、相手に身代わりを許してしまいます。挑発を打つタイミングばかりは、文に起こすことはできない直感的なものが多いので何とも言えませんが、ガルーラ、リザードンなどは十分に身代わりを持っている可能性があることを意識してみるといいかもしれません。
挑発によって相手のギミック始動を止めることが可能ですが、壁、追い風持ちは軒並み早く、トリル始動要因には押し切られる場面があるため、挑発を入れるかどうかは極論好みの問題になりますが、トリトドン等の搦め手を得意とするポケモンにも一定の余裕をもって打ちこめるのは優秀です。
また、熱湯はあくまでも凍ったときに動けなくなるという事態を防ぐためのものです。火傷を期待してはいけません。火傷をひけなかった場合の立ち回りが散々なものになってしまうでしょう。
5.ランドロス
調整などは施していないスタンダードなランドロス、ですが、注目していただきたいのは陽気でスカーフ持ちであるという点です。これにより、準速100族のAT(ウルガモス、メガリザードンX等)を上から叩くことができるほか、先制とんぼ返りを打つことも可能。サイクル戦の一番弾頭、先発繰り出し安定でありながら積みエースストッパーも兼ねる凄い奴です。
反面、後攻とんぼ返りを許してしまうので、ランドロス対面はできるだけ避けるよう立ち回りましょう。
基本的には先発出しし、相性を見てメタグロスか水ロトムに回す、という立ち回りをしていきます。
どんなPTにも選出可能といってもいいほどですが、物理受けポケモンには滅法弱いため、受けループや、クレセリアがいる場合などは可能な限り選出を控えましょう。
とんぼるちぇんの先駆け、このPTの基本選出その3です。
6.バンギラス
クレッフィへの憎しみが形をなした怪物です。
ラム竜舞であるため、電磁浮遊以外のクレッフィは完全に起点。イカサマを搭載していなければゆったりとPP切れを狙うこともできます。また、状態異常をばらまいてくるタイプの相手には非常に強いので、そこを起点に2舞、場合によっては3舞も可能です。ポリゴン2と対面した場合は竜の舞から入り、電磁波をくらってラムを消費してから身代わりを張ることで圧倒的なアドバンテージをとれます。クレセリアも同様。ただし、クレッフィやボルトロス、ヤミラミのような、先制で状態異常をまいてくるポケモンの場合は、身代わりから入るか、倒せるHPなら攻撃していきましょう。
対クレッフィを唄っていますが、舞えてしまえば火力は十分、積みエースとしての性能は上々。ポリ2クレセクチートに対し、ロトムの展開からバンギラスにつなげることで、クレセリアとの対面から大暴れが可能です。
ただし、このPTが特に弱いジャローダ、キノガッサに対してとことん何もできないので、選出の際はよくよくリスクを考えての選出を心がけましょう。
以上で、それぞれの役割の説明となります。
本PTの基本選出はランドロス+水ロトム+メガメタグロス。
サザンドラ、バンギラス、ギャラドスはそれぞれ強い相手が決まっているので、そこに厚くしたいときにどれかを抜いて組み込んでいくという形でいいでしょう。
要注意となるポケモンは、キノガッサ、ジャローダ。この二体に暴れられないよう、メタグロスやサザンドラで上手く牽制できる出し方をしていきましょう。
このPTにおける選出率は、
一位がランドロス、二位がメタグロス、三位が水ロトム。
次いでギャラドス、サザンドラ、バンギラスと続きます。
メタグロスが好きで始めた構築ですが、かなり高い選出率を維持できたことにとても満足しています。
メタグロスが好きな方には、ぜひ一度使ってみていただきたいです。
4.最後に
レート2,097を達成することができたこの構築ですが、こちらを紹介する動画を、ニコニコ動画で投稿しております。
こちらでもいくらか詳しく解説を行っていますので、よろしければぜひ一度目を通していただけると幸いです。
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今回の記事はここまでとなります。質問等ありましたらいつでも受け付けておりますので、Twitterかこちらのコメント欄に書き込みをお願いたします。
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長い間お付き合いいただき、ありがとうございました。
それでは、またの機会に。
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