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毒物運搬の際に届け出ず 化血研に立ち入り検査12月21日 8時52分
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熊本市にある製薬会社「化血研」が医薬品の原料で生物テロにも使われるおそれのあるボツリヌス毒素を運ぶ際に必要な届け出を怠っていたとして、厚生労働省は会社の本社に立ち入り検査に入りました。化血研では国の承認とは異なる方法で血液製剤や動物用のワクチンを製造する問題が相次いで明らかになっていて、厚生労働省は近く、業務改善命令を出す方針です。
立ち入り検査を受けているのは熊本市に本社がある製薬会社、化血研=化学及血清療法研究所です。厚生労働省によりますと、化血研は食中毒の治療薬など医薬品の原材料に使われるボツリヌス毒素について、熊本県内の施設と施設の間を運ぶ際、法律で定められた届け出をしていなかったということです。
ボツリヌス毒素は生物テロに使用されるおそれがあるとして、0.1ミリグラム以上運ぶ際には県の公安委員会に届け出る必要がありますが、会社の内部調査で平成19年以降の8年間で届け出を怠っていたケースが4件確認されたということです。会社によりますと、運搬中の紛失や盗難などはなかったということで、厚生労働省の立ち入り検査ではボツリヌス毒素の管理状況や運搬の記録などを調べているものとみられます。
化血研では国の承認とは異なる方法で血液製剤や動物用のワクチンを製造する問題が相次いで明らかになっていて、厚生労働省は近く、業務改善命令を出す方針です。
ボツリヌス毒素は生物テロに使用されるおそれがあるとして、0.1ミリグラム以上運ぶ際には県の公安委員会に届け出る必要がありますが、会社の内部調査で平成19年以降の8年間で届け出を怠っていたケースが4件確認されたということです。会社によりますと、運搬中の紛失や盗難などはなかったということで、厚生労働省の立ち入り検査ではボツリヌス毒素の管理状況や運搬の記録などを調べているものとみられます。
化血研では国の承認とは異なる方法で血液製剤や動物用のワクチンを製造する問題が相次いで明らかになっていて、厚生労働省は近く、業務改善命令を出す方針です。