中国地滑り 徹夜の救出活動も捜索範囲広く難航

12月21日 5時49分

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中国南部の広東省の工業団地で２０日起きた大規模な地すべりでは、依然、５０人以上と連絡が取れなくなっており、警察や消防などが夜を徹して救出活動を続けていますが、捜索範囲が広く作業は難航しています。

中国南部、広東省深※センの工業団地で２０日、大規模な地すべりが起き、中国国営の新華社通信によりますと、工場や民家など３３棟の建物が土砂に埋まったほか、近くを通るガスのパイプラインが爆発しました。
この地すべりで、これまでに１４人がけがをして病院で手当てを受けているほか、依然、５９人と連絡が取れなくなっているということで、習近平国家主席が捜索と負傷者の治療に全力を挙げるよう関係機関に指示するなど中国政府として事態を重く受け止めている姿勢を示しています。
地すべりが起きた現場では大型の建設機械などが投入され、警察や消防などが夜を徹して救出活動を続けていますが、地滑りの範囲が東京ドーム２個分を超える１０万平方メートル以上に及んでいるほか、夜間で視界が悪いなど作業は難航しているということです。新華社通信は、現場近くの採石場の跡地には建設現場から持ち込まれた土などが山積みにされ、こうした土砂が流れ出た可能性もあると伝えていて、当局が地滑りの原因について調べています。
※センは「土」偏に「川」。