札幌市電が環状運転開始　市中心部の新区間開業

　路面電車の環状化工事が完了した札幌市で２０日、新たにレールが敷設された市中心部の西４丁目―すすきの（約４００メートル）が開業し、環状運転が始まった。

　新区間の運行第１号となった始発電車は、午前６時２５分ごろに西４丁目を出発。沿道で愛好家や市民が見守る中、多くの乗客やファンを乗せた電車は、新設の停留場「狸小路」を経由し、すすきのへ向かった。

　仲間とともに歩道から開業を祝う横断幕を掲げた札幌市豊平区の写真家瓜生裕樹さん（３９）は「よく工事の様子を見てきたが、ついにつながった」と声を弾ませた。

　新区間では電車が歩道寄りの車道を走る方式を採用。