質問:あなたの強みや得意分野は何ですか?
プログラマのみなさんに質問です。
- あなたの強みは何ですか?
- 胸を張って「任せとけ!」と言える得意分野はありますか?
これはソニックガーデンの採用面談でよく聞かれる質問です。
僕もときどき採用希望の人と面談(という名の雑談)をすることがあるのですが、この質問に対して「私はxxが得意です!」と即答できる人はかなり少ないです。
まあ、入社を希望する段階でいきなり「これが得意です!任せてください!」と言うのはかなり勇気がいりますよね。
下手に偉そうなことを言って、あとから「なんだ、大したことねーな」と思われたくない、という不安もきっとあるでしょう。
僕もかつては即答できなかった
何にせよ、即答できない気持ちはよくわかります。
実際、ソニックガーデンに入社した当時の僕もそうでした。
しかし、入社してから3年ほど経ってみると、いつの間にか僕にも得意分野(=困ったら伊藤さんに聞いてみよう、とみんなに思われている分野)ができていてます。
具体的には、だいたい以下の4つかなーと思っています。
- テストコード(特にRSpec)
- コードレビュー(きれいなコードの書き方のアドバイス)
- 英語(メソッドの名前付けや英文の読み書き)
- SQL(ActiveRecordが苦手な複雑な検索条件や集計処理をSQL一発で取ってくる、など)
上記の技術分野はソニックガーデンに入ってから急激に得意になった、というわけではなく、むしろどれも前職の頃からそこそこ得意でした。
(ただし、もともとRubyをやっていなかったので、マスターしていたのは「きれいなC#のコードの書き方」や「JUnitを使ったテストコードの書き方」でしたが)
そこそこ得意だったとはいえ、最初から「任せてください!」というのは難しかったです。
まず、「きれいなコードを書く」ことについては「ソニックガーデンなら全員できて当たり前」と言われました。
SQLは「Railsではあまり使う機会がない」と言われていましたし、外資系だった前職とは異なり、ソニックガーデンの社内で英語をバリバリ使う機会もほとんどありません。
それにテストコードですら、「テストコードはそこまで重要じゃないしなあ」みたいなことをちらっと言われた記憶があります。。。
つまり、どれも「それって微妙にツボを外してない?」みたいな空気があって、「任せてください!」と言うに言えない状況でした。(うう、当時は辛かった・・・)
でも結局現在では英語にしろ、SQLにしろ、何度かみんなのピンチを救っているうちに「困ったら伊藤さんに聞いてみよう」的なポジションを確立できました。
「ついこだわってしまうところ」「仕事と趣味の境目がないところ」「つい他人にツッコんでしまうところ」を考える
この経験からわかったことは、「好きなこと=自分の得意分野でもいいんだ」ということです。
もうちょっと掘り下げて言うと、以下の条件に当てはまる技術分野が自分にあれば、それが自分の強みや得意分野である可能性が高いです。
- 誰からも何も言われていないのに、ついこだわってしまう
- 仕事と趣味の境目がわからないぐらい没頭してしまう(プライベートの時間やお金を使っても気にならない)
- 適当にやってる人を見かけると、放っておけずついひとこと言ってしまう
僕がさっき挙げた「テストコード」「きれいなコード(可読性、保守性、拡張性、堅牢性が高いコード)」「英語」「SQL」は、僕にとってはどれも上の条件に該当します。
僕はもともとJavaやC#をやっていたので、ソニックガーデンに入社した時点ではRubyのきれいな書き方もよくわかってなかったですし、RSpecだって四苦八苦しながら書いていました。
なので、入社時点で「任せてください!」と断言するのは難しいです。
でも、きれいなコードやテストコードは「好き」なので、ついこだわってしまいますし、プライベートの時間も使って勉強します。
なので、だんだんとみんなに追いつき、いつの間にか「伊藤さん、なかなかやるやん」という状況になっていました。
また、SQLや英語はそこまで頻繁に使わなくても、仕事で全く使わないわけではありません。
なので、何度かみんなに助け船を出してるうちに「SQLや英語だったら、やっぱり伊藤さんだね」という状況になっていました。
いや、助け船を出すだけではありません。ときにはみんなにツッコミを入れることもあります。
「そこのコードはSQLで処理した方が効率がいいですよ」とか、「そのメソッド名、動詞じゃなくて名詞になってますよ」みたいなツッコミを入れることも、特定の分野で地位を固めることに貢献したと思います。
「そこはそうじゃない!」って思ったら、放っておけないんですよね。自分が好きな分野だと。
そんなこんなで、入社当初は胸を張って「任せてください!」と言えなかったことも、数年経つと「任せてください!」と言える状況になっていました。
まとめ:あなたの強みや得意分野は何ですか?(再)
というわけで、最初の質問に戻ります。
- あなたの強みは何ですか?
- 胸を張って「任せとけ!」と言える得意分野はありますか?
ぱっと答えられないときは、心の中で次の質問に置き換えてみましょう。
- 誰からも何も言われていないのに、ついこだわってしまうところは何ですか?
- 仕事と趣味の境目がわからないぐらい没頭してしまう(プライベートの時間やお金を使っても気にならない)分野は何ですか?
- 適当にやってる人を見かけると、放っておけずついひとこと言ってしまうときはどんなときですか?
「強みは?」と聞かれると他人との比較になるので自信がなくなりがちですが、「ついこだわってしまうところは?」であれば他人と比較する必要はないので答えやすいと思います。
みなさんも自分の強みや得意分野がわからなかったら、「ついこだわってしまうところ」「仕事と趣味の境目がなくなってしまうところ」「つい他人にツッコんでしまうところ」を考えてみてください。
面接を受けている時点では「現在勉強中」の分野や、社内でそれほど頻繁には使わないかも?という分野でも、数年後には「xxさん、すごい」とポジションが確立できているかもしれませんよ。
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プログラム中で使われる英語は放っておけず、「つい」ツッコんでしまうので、その昔こんなQiita記事を書きました。
純粋な技術分野ではありませんが、僕はブログや文章を書くのも結構得意です。
加えて、英語も得意なので、仕事でもないのに「つい」面白そうな海外記事を翻訳したりするときがあります。
先日もRuby on Rails 5.0に関する海外ブログを「つい」翻訳してしまいましたw