読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ここちよく流れる

オーストラリアでミニマリストとシンプルライフの中間をゆるゆる目指しています。

心に残る旅:モルディブに恋した2年間が残したもの、無駄なものは何にもない

遊-心に残る旅 学-英語とコミュニケーション
スポンサーサイト



今オーストラリアに住んでいますが、「海外での生活」を現実的に意識したのは20代の時のモルディブ旅行でした。

f:id:keianju:20151220211451j:plain

英語にも外国にも無縁な日常を送っていた私の世界を広げてくれたモルディブ旅行について書いてみたいと思います。

モルディブへ行ったきっかけ

今から20年ほど前ですが、高校時代の友人と4人でランチに行った帰り、偶然見つけた「モルディブ旅行8日間12万円」の格安ツアー。モルディブ、聞いたことはあるけれど、どこにあるのかもピンと来なかった私たち。でも美しいビーチの写真を見て4人とも「行こう!」と即決。それが私とモルディブとの出会いでした。

インド洋に浮かぶ真珠

モルディブはスリランカの南、インド洋に浮かぶ1200の島から成る群島国家です。ここでの滞在は驚きの連続でした。文章にすると陳腐になってしまいますが、自分が地球の一部であることの幸福感を人生で一番強烈に感じた8日間でした。ある日島めぐりツアーに参加しました。海のど真ん中からエントリーしてシュノーケル。外からみると海面は真っ暗で「ここで潜るの?!」という感じでしたが、いったん潜ってみるとそこは別世界。色とりどりのお魚が生息するサンゴ礁でした。ウミガメもゆうゆうと泳いでいます。心の底から、体の細胞レベルでふるえる感動というものを生まれて初めて味わいました。夢のような光景を楽しませてもらった私は完全にハート♡をモルディブの海に持って行かれたのです。

早朝は波のカタチを残した砂浜を歩いて、午前中ダイビング、ランチの後はお昼ね、晩御飯、そしてバーでみんなと飲んで、自分のコテージまでビーチを遠回りして帰る。見上げると満点の星空。流れる星に願いをかけて。そんなモルディブでの日々。

f:id:keianju:20151220214522j:plain

帰国して物欲がなくなる

8日間の旅行を終え日本に帰国した私から物欲が消えていました。モルディブの自然以上に美しいと思えるものがなくなってしまいました。この時から2年間完全にモルディブに恋をしていました。昼は派遣社員として、夜は時給のよいアルバイトをしてお金を貯めて、半年ごとに2~3週間モルディブに潜りに行きました。ある意味この時期もシンプルな生活をしていました。思考が好きなことに占められていたので、買うものも着るものも「モルディブ」軸。色々な取捨選択に迷いがありませんでした。

英語の勉強をはじめる

そしてモルディブ人の友人もできて、彼らとのコミュニケーションが楽しくて真剣に英語の勉強をはじめました。それまで英語で外国人と交流する経験がなかったので、学校で習っただけの私の英語は使い物にならないと思っていたのですが、それでも意思疎通の大きな助けになりました。人って分かり合えるんだ、そこに言語という武器があればもっと深いところを知ることができる、ということを実体験したことは人生の選択肢を大きく広げてくれました。

f:id:keianju:20151220221651j:plain

恋はさめたけれど、、、

そんなわけで2年間、日本にいる間は仕事漬け&英語の勉強漬け。若かったのもあるけれど、いま思ってもあのパワーはすごかった。恋は人を変えますね(^^)でもそんなモルディブへの熱も少しずつ冷めていきました。2年間で4回訪問しましたが、そのたびにモルディブは少しずつ変わって行きました。海の中に空きびんを見つけたり、サンゴが傷つけられていたり。素朴だった現地スタッフたちも妙にこなれてきた感もあり。。。これ以上変わって行くモルディブを見たくなく、私のモルディブへの恋は終わりました。でも今も心の中には私が恋したモルディブが残っています。

無駄なことは何にもない

20代のモルディブに没頭した2年間。普通ならばキャリアをコツコツと積み上げる大切な時期だったかもしれません。モルディブ熱が冷めたころはもう30才手前。何もなかった私はそこから自分の人生の基軸を作るために迷走しました。英語の勉強を続ける時間も友達と会う精神的な余裕もないほど忙しく仕事しました。でもモルディブで得た、自分が地球の一部であるという感覚や、異文化と関わる高揚感は自分の中にしっかりと根付いていたんだと思います。だから「オーストラリアへ移住」というチャンスに異文化や英語に対する躊躇なく乗れました(⇒現実にはかなり苦労してますが)。つくづく経験したことに無駄はないなぁと思うのです。他人に何といわれても、それでも好きで夢中になって没頭したことは間違いなく人生の大きな財産です。最近没頭できるほど好きなことを見つけづらくなっている自分を感じます。「好きなことがある」そのこと自体がとても幸せなこと。そういうものが見つかったらその時自分が何歳であろうと大切にしたいと思います。

C08 地球の歩き方 モルディブ 2014~2015

C08 地球の歩き方 モルディブ 2014~2015

 
楽園モルディブ2016 2015年 09 月号 [雑誌]: マリンフォト 増刊

楽園モルディブ2016 2015年 09 月号 [雑誌]: マリンフォト 増刊

 

関連トラコミュ

 ▶ モルディブ
 ▶ 海外ビーチリゾート
 ▶ ** 旅の記憶 **
 ▶ 生き方、人生訓、成功哲学