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違法作業か 不明59人、10万平方mに泥

倒壊した建物で生存者を探す救助隊員ら=中国南部・深センで2015年12月20日、AP

 【上海・林哲平】中国南部・広東省深セン市北部の工業団地で20日、大規模な土砂崩れがあった。地元当局によると、工場や作業員用の宿舎など33棟が土砂に埋まった。中国国営新華社通信は、7人が救助されたが59人が行方不明になっていると伝えた。近くの残土処理場に大量に積み上げられた土砂が雨で崩れたとみられる。

土砂崩れが発生した現場

 現場は深セン市中心部から北西約40キロ。地元メディアによると、工業団地と周囲の住宅に向かって、残土処理場から大量の土砂が崩れ落ちた。新華社によると、土砂崩れの範囲は10万平方メートル以上に上っている。消防など約1500人が捜索しているが難航している。広州の日本総領事館によると、日本人が巻き込まれたとの情報はない。

 山は元々採石場として開発されたが、ここ2年で残土処理場となり、多量の土が積み上がっていた。北京紙「新京報」(電子版)は、残土処理場で違法な手順で作業を行っていたために土砂崩れが起きたとの安全管理部門の見方を伝えた。インターネットに住民が投稿した映像には、ごう音を立てて土砂が住宅に押し寄せ、建物を押し流す様子が映っている。

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