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中国と韓国 FTA=自由貿易協定が発効12月20日 16時45分
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中国と韓国の間で20日FTA=自由貿易協定が発効し、韓国としては、最大の貿易相手国である中国とのFTAを通じて、このところ伸び悩んでいる輸出の拡大を図りたい考えです。
中国と韓国の間のFTAは2012年から交渉が始まり、去年11月に習近平国家主席とパク・クネ(朴槿恵)大統領の首脳会談で実質的に合意し、国内での手続きを経て20日発効しました。これによって、韓国側で4125品目の関税が、中国側で958品目の関税がそれぞれ直ちに撤廃されました。また、そのほかの多くの品目についても、関税の段階的な引き下げが1年ごとに行われることになっていて、発効から20年の間に、中韓両国の貿易品目のうち90%余りの関税が撤廃されます。パク・クネ政権としては、国の経済を支える輸出がこのところ伸び悩んでいるだけに、最大の貿易相手国である中国とのFTAを通じて輸出の拡大を図りたい考えです。
ただ、韓国の主力の輸出品目である自動車は関税撤廃の対象外とされ、一方の中国もコメや牛肉など重要な農産物の多くが自由化の対象から除外されたため、FTAの効果は双方にとって限定的だという見方も出ています。さらにことし10月、TPP=環太平洋パートナーシップ協定が大筋合意したことを受けて、韓国国内ではTPPに加わるべきだという声が高まっており、パク政権は通商政策の在り方を巡って対応を迫られています。
ただ、韓国の主力の輸出品目である自動車は関税撤廃の対象外とされ、一方の中国もコメや牛肉など重要な農産物の多くが自由化の対象から除外されたため、FTAの効果は双方にとって限定的だという見方も出ています。さらにことし10月、TPP=環太平洋パートナーシップ協定が大筋合意したことを受けて、韓国国内ではTPPに加わるべきだという声が高まっており、パク政権は通商政策の在り方を巡って対応を迫られています。