なぜレクサスは世界で高評価を得て、中国でも国産化が望まれるのか
2015-12-20 16:32
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トヨタの高級車ブランド「レクサス」に対する世界の評価は極めて高い。レクサスの品質の高さは米国の調査会社であるJ.D.パワーや、米消費者団体専門誌コンシューマー・レポートなどの報告においてはっきりと示されているが、この「高品質」はいかにして生まれるのだろうか。
中国メディアの今日頭条は12日、レクサスの品質が世界から認められる主要な理由について「人」が鍵であったと論じている。
記事はまずスタッフが会議の時に被る「帽子」に言及している。あるスタッフの話として、トヨタ車のプロジェクト会議のときはトヨタロゴの帽子を、レクサスのプロジェクト会議のときはレクサスロゴの帽子を被ると紹介。スタッフにとってレクサスは1つの車種を超えた価値を有した「誇り」であることが読み取れる。
さらにレクサスの品質管理に注目し、レクサス用の部品は極めて高い品質規準が設けられていることに加え、レクサススタッフはエンジンから生じる異音に対して「尋常でない」注意を払い、無響室で聴診器を使いエンジンに異音が生じるかどうかをチェックしていると指摘。
外観検査においては手袋をした状態で1mmの誤差を識別できるスタッフが存在すると伝え、記事はこうした高い技術を持つスタッフに対して高い敬意を示しつつ、こうしたスタッフのおかげでレクサスの非常に優れた品質が保証されていると述べている。
また過酷な条件下でも各機器が正常に動作するかを試験しているとし、「消費者がこのような過酷な状況に遭遇することは少ないが、レクサススタッフはそれでも消費者の安全のためにこうした現実離れした科学技術を搭載している」と伝えた。
結論として、レクサスの高品質は「人」が鍵であったと記事は述べている。機械やロボットだけではこうした品質をもたらすことには限界がある。中国ではレクサスの国産化を望む声も多いが、中国で生産するうえでの最大の障害は、工場スタッフから管理者に至るまでレクサスの品質基準にかなう人材が少ないことではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)