中国の地滑り 習主席が捜索に全力を指示

12月20日 23時47分

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中国南部の広東省の工業団地で２０日、大規模な地滑りが起きて多くの建物が土砂に埋まり、２０人以上と連絡がとれなくなっていて、習近平国家主席は捜索に全力を挙げるよう関係部門に指示しました。

中国南部、広東省深※センの工業団地で現地時間の２０日午前１１時４０分ごろ大規模な地滑りが起き、中国の国営メディアによりますと、工場や民家など２２棟の建物が土砂に埋まったほか、近くを通るガスのパイプラインが爆発したということです。
この地滑りで、これまでに３人がけがをし、２７人と連絡が取れなくなっていて、習近平国家主席は捜索と負傷者の治療に全力を挙げるよう関係部門に指示するなど、中国政府として事態を重く受け止めている姿勢を示しています。
新華社通信によりますと、地滑りの被害にあったのは工業団地にある１５の会社の建物ということですが、広州にある日本総領事館は、これまでのところ、日本人や日系の企業が巻き込まれたという情報は入っていないとしています。
地滑りが起きた現場では雨が降るなか、傾いた建物の周辺で救急隊員や警察などが１５００人近い態勢で捜索していて、地元当局は大型の建設機械などを投入して夜を徹して捜索を続ける方針です。
※センは「土」偏に「川」。