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【iRONNA発】
落選運動 SEALDsというタチの悪い霧から国を守れ 屋山太郎氏
「オリーブの木」方式
この勢力を政治的に利用するために民主党もすり寄ってきた。岡田克也代表は、共産党が掲げる連立政権「国民連合政府」構想に乗りそうになった。これについて、志位和夫委員長は「大義で一致するすべての野党が国政選挙で協力する」という。
岡田氏にしてみれば、「国民連合政府」は党内事情からムリ。それでも共産党が一方的に候補者を下ろして民主党を応援してくれれば「ありがたい」といった思惑ではないか。だが、今年10月の宮城県議選では議席は共産が4から8に倍増、民主が2議席減少して5になった。勢いがあるのは共産党の方で、民主党の縮み志向がはっきりした。これでは「ありがたい」話が転がってくるわけがない。
岡田氏は保守派と左派を結んで党を大きくしようという腹だ。この左右を結ぶ方式は民主党誕生のときから同じだ。しかし、政権をとった途端にその矛盾が露呈した。旧社会党勢力が中国の方を向いてしまったため、日米関係は最悪となった。国民が同じ体質の党を再び選ぶわけがないだろう。
共産党と民主党を結ぶ方式として、壊し屋の小沢一郎氏は「オリーブの木」方式を提唱している。オリーブの木に登録した野党各党は当選したら連立内閣を目指す。政策は過半数をとった時点で協議するというものである。