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【iRONNA発】
落選運動 SEALDsというタチの悪い霧から国を守れ 屋山太郎氏
最近、「落選運動」という言葉をよく耳にします。安保法制の成立に賛成した議員を落選させようという動きです。安保反対デモで注目を浴びた学生団体「SEALDs(シールズ)」の呼び掛けで広がっているようですが、「なんだかなぁ…」って感じです。せっかくですし、私たちも一度、真剣にこの問題を考えてみませんか?(iRONNA)
シールズはインターネット世界で誕生した霧のような団体だ。当初、特定秘密保護法に反対する団体だったが、法案の成立とともに影が薄れた。そこで、活動のテーマを広げ、安保法、安倍政権に反対するという政治的もくろみを前面に打ち出してきた。政権交代によって安保法を廃止すべく、「安保法に賛成した議員を落選させる」運動を始めるという。
彼らがここまで拡大したのはテレビ朝日の「報道ステーション」とTBSの「NEWS23」のおかげだ。この団体には全学連や全共闘時代のような戦闘的な人物は見当たらない。かつての全学連、全共闘と対比して、ディレクター連中には新しい政治スタイルとでも見えたのだろう。
電波とネットが幻想の団体を作り出したともいえる。全学連や全共闘世代は、政治をやらない青年層が出現して失望していたのだろう。寄ってたかってシールズを盛り上げた。この団体を中心に政治運動を広めようと、世の中のすべての左寄りが目を向けた。共産党もしかり、中核派もしかりである。