大人のインフルエンザ っていつまで自宅療養？~厚生労働省の考える出勤停止措置~

感染力の強いインフルエンザ。大人もなるんです！

インフルエンザは例年冬などになると日本の各地で猛威をふるう、風邪と似た症状を発症させる病気です。(参考：3種類のインフルエンザ(A型,B型,C型)とワクチンの持続期間)

この病気に子どもが罹患してしまった場合には学校への登校禁止措置が取られ、感染のリスクが無くなったという場合においてのみ再登校が許可されるようになります。

しかし、インフルエンザに感染するのは何も子供だけというわけではありません。

まだ体力や免疫機能が発達しきっていない小学生などの子どもの方が感染しやすいのは事実ではあるものの、大人でも感染することは十分にあり得ます。

では大人が感染してしまった場合、出勤停止の措置などは取られるのでしょうか。

インフルエンザで出勤停止になるのか-自宅療養は有給使いたくないし…

まず結論から言ってしまうと、大人が感染を認められたというような場合、それがニュースになるような特殊なケースでもない限り出勤停止措置が取られることはありません。

これについては「良かった」と胸をなでおろす人や「休みたかった」と悔しく感じる人がいることではありますが、ではどうして子どもと大人で措置が違うのかと言うと、企業に勤める大人が出勤するかどうかの判断は基本的に個人と企業にゆだねるとして厚生労働省が判断をしているからです。

そもそも子どもは自分自身では全てを決定することができず、さらに言えば親が「その程度なら学校に行け」と行ったのであれば感染しているにもかかわらず学校に行ってしまうことがあり得ます。

そうなってしまうと感染拡大が発生することは容易に想像できますから、子どもの登校については明確な基準を出して登校を禁止しているのです。

ただ大人の場合は自分自身で判断をすることが基本なのですから、厚生労働省などからそうした出勤停止に関する措置は取られないようになっているのです。(参考：熱が出ない！？隠れインフルエンザに注意！)

インフルエンザ後はいつになったら出勤するべき？-厚生労働省の出勤停止基準はありますが、後は会社の判断

とはいえ、もちろんインフルエンザにかかっている状態で出勤するのは極力避けた方が良いということは変わりません。

条件がそろえばたった一人の感染から数百人、数千人にも広がっていくのがこの病気の恐ろしいところですから、基本的には学生に定められたガイドラインと同じく「発熱から5日が経過し、かつ解熱から2日が経過している」という基準が望ましいと言えます。

ただ仕事ともなるとあまり長くも休んでいられませんから、会社に連絡をしたうえで会社の方針を聞き、総合的に判断をした方が良いでしょう。

ただし熱があるのに「動けるから」と言って出勤してしまうと、それが原因でさらに仕事の遅れを招くかもしれませんから要注意です。(参考：微熱の症状も伴うインフルエンザ – 感染経路から予防・治療まで)