(ナレーション)
上品で晴れやか
いらっしゃいませ
お忙しいことです
次から次へと
無事のお帰りをお待ちしています
京ことばは今…
・「久しぶりに清水さんの桜見に来たんどすけど」…。
日常生活から消えつつある京ことばを使った会話劇
演じるのは今年活動10周年を迎えた「京ことばの会」のメンバーである
「そやけど大原女や白川女も今は花を頭にのせたり大八車を引いて売りに来はる姿もてんと見んようになりましたなぁ」。
・「ほんまにそうどすなぁ」。
・「小野小町いうたら美人の代名詞どすけど・今日の小町はんえらいぽっちゃりしてはって・健康優良児みたいどすえ」。
・「いやっ奥さんそれってちょっときついことおへんか?」。
「そんなつもりで言うたんやおへんのえ」。
(中島さん)「雨の多い梅雨どきに緞子を織るのは絹糸が潤うてくれるさかい」…。
京都で生まれずっと京都で生きてきた
「糸が乾いてはっしゃいで」…。
(中島さん)そうどすねもう私は大正5年の生まれの母にね…育ちましたんですが。
そういう時代の人たちは京都から出たことがない人がほとんどですしよそからお越しになる方もあんまりあらしまへんので京ことばばっかりに囲まれて育ってますのでもう体に染みついてます。
社会人になりましたらやっぱりお勤めしたりしますとね「おこしやしておくれやして」と「おおきに」っていう言葉遣いをまずやめさせられますよね。
それでだんだん私もしゃべらなくなって。
気が付けば京都の暮らしから京ことばが消えそうになっていた
このままではいけない。
京ことばを残したい。
そんな思いで京ことばの会を発足した
メンバーは京都在住の主婦が中心で月に2回集まって勉強会を開いている
また京都の小・中学生や修学旅行生に京ことばの成り立ちや特徴を伝えている
遊びながら興味を持ってもらえたらと「京ことばかるた」も作った
発足当時からのメンバー…
月に2度寺町三条にあるコミュニティーFM局でニュースを読んでいる
毎週土曜に放送されている「週刊京ことばニュース」
朝昼夕方と1日5回電波に乗って町に京ことばが流れる
(竹中さん)「どうなるのどっしゃろ。
うちらは楽しみに待ってるしかおへんどすし」。
ニュースを京ことばで言うっていうのはいかがなものかっていうそういうメールも頂いたことあるんですけれども私はやはり…京都から発信するそういうラジオ局なのでやはり京ことばで何かを伝えるっていうことは非常に大切なことなんじゃないかなっていうふうに思います。
京ことばは「町方ことば」と御所を中心に尼門跡などで使われた「御所ことば」に大別される
町方ことばは更に室町の問屋街で使われる「中京ことば」西陣の「職人ことば」そして園を中心とした「花街ことば」に分けられるという
(劇団員)おはようございます。
(劇団員)おはようございます。
相国寺の古い建物を拠点に活動を続ける劇団がある
昭和26年に設立されたおさだ塾である
40年前から毎年10月ユニークな野外劇を続けている
(拍子木の演奏)・さああっさああっさあさあさあさあ
江戸時代の京都の町を再現した「町かどの藝能」である
「町かどの藝能」は劇団の創設者長田純さんが作り上げた
およそ270もの芸商人の唄や口上などを調べ上げ本にまとめた後野外劇に構成した
(劇団員)大きなお鍋に入れましてなぁお鍋の中でぐらぐらぐらぐらと貝を煮てやります。
そしたらこんなかわいらしい音のする…。
カラカラ…
(貝の音)
(劇団員)きれいな音の貝になりますのえ。
(劇団員)おおきに。
はいすんまへんちょっと待っておくれやす。
(劇団員)こんまきはい。
ニシンをお昆布で巻いたものをですな炊き上げました京のおかずでございます。
はいおおきに。
ほな1本400文。
(劇団員)ようこそおこしやす。
(碧川さん)「おいでやす」とか「おこしやす」って言葉よく使われますねどこのお店行っても。
でこの言葉も本来「おいでやす」「おこしやす」の「でる」も「こす」もほんとはこっちから向こうへ行く言葉なんです。
それをひねって迎える言葉にしている。
「わざわざにご自分の家を出て私のところまで来てくださいました。
よう出てきてくださいました。
お出ましくださいました」と感謝の心敬う心が「おいでやす」って言葉になってる。
そういうね思いやりっていいますかね…それと敬う心。
そういう心がいっぱい生きてるんです京ことばには。
(中島さん)1000年も都が続いたということでよそからの人がねどんどん入ってきはりますよね。
そうするとどこの誰か分からない人に本音でねつきあうことはできないでしょ。
自分の身が危ない。
で相手のこともよく分からないから直接的な物言いを避けてで相手を傷つけない自分も傷つかないように遠回しに遠回しに物を言うようなことが培われ磨かれてきた。
6月
京ことばについて学んでいる龍谷大学の学生たちが発表を行った
政策学部のコミュニケーション応用演習
京ことばの会も協力している
(学生)中京ことば西陣の職人ことば…。
「お前の名はかぐや姫。
今日からはうちの子や」。
(学生)「なんちゅうきれいなお姫さんやろう」。
「そんなうわさを聞いて若者たちがせんぐりせんぐりやってきては結婚を申し込みました」。
「私ほんまは月の都から来た天女なんどす。
次の満月の夜に月の都に帰らなければならないのです」。
(永野さん)「いつまでも見守り続けていやはりました」。
おしまいどす。
(拍手)
続いて学生たちと京ことばの会のメンバーが一緒になってかるた取りをする
(永野さん)「あまえたでこまったもんどすおとんぼは」。
(中島さん)「おとんぼ」っていうのはいちばん下のね子供ということやね。
(学生)「にぬきみたいやつるつるほっぺたふろあがり」。
にぬき知ってる?にぬき。
(学生)「ゆで卵」って書いてます。
そう。
漢字でね「煮る」っていう字書いて「抜く」って書くねん。
(学生)へえ〜。
(学生)「めいぼには」…。
(村田さん)めいぼ…ちゃう。
「目いぼ」。
(学生)「めいぼ」いうんや。
「めいぼ」ってなんですか?・大阪やったら「めばちこ」。
ああ〜「めばちこ」言います。
「めいぼ」?「目いぼ」。
言葉っていうのはたぶん言葉だけ単独で取り出せるものではなくってその後ろに考え方とか価値観とか思いとかそういったものが全部くっついてくるすごく大切なものでもあり実はとても楽しいものでもあるのかなというふうに思っています。
やっぱり日本に渦巻きのように広まっていった真ん中にいるのは京都の言葉なのでやはり日本の最初の…東京の言葉になった元も京都の言葉なので言葉自体の原点かなとは思います。
こんなすばらしい京都を生み出したのは京都人ですから京都の言葉で考えて生み出してるわけですよ。
言葉によって。
人間言葉以外で物考えられませんでしょ?考えたのは…京ことばで考えてこれだけの町生み出してる。
京都の暮らしのなかで交わされてきた言葉。
その危うい存在に耳を傾けてほしい
(竹中さん)「週刊京ことばニュース」のお時間どす。
皆さんお変わりのうお過ごしどっしゃろか。
秋の京都を彩る時代祭が22日京都市内で行われたんどす。
秋の都大路をゆっくりゆっくりと時代絵巻が通り過ぎていく様子は観光のお客さんからため息が漏れるほどどした。
2015/12/20(日) 06:15〜06:30
MBS毎日放送
美の京都遺産[再][字]
「京ことば」
詳細情報
お知らせ
この番組は2014年11月16日に放送されたものです。
◎この番組は…
古都1200年の歴史の中で守り続けられてきた寺社仏閣・祭り・伝統工芸などの中より「美の再発見」をテーマに、ハイビジョン撮影による高画質映像でお送りする「映像美術館」。
音楽
久石譲
公式HP
【番組HP】
http://www.mbs.jp/kyoto/
おことわり
番組の内容と放送時間は、変更になる場合があります。
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
福祉 – 文字(字幕)
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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サンプリングレート : 48kHz
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