建物を倒壊から守る耐震技術は大きく向上した。
しかし新たな…猛烈な揺れに襲われた…たとえ建物の倒壊を防げても室内には別のリスクが。
手がつけられないほど…もはや凶器だ。
・うわ!出られなくなってるわ。
そこで今回家具の転倒を防ぐ究極の揺れない住宅を目指す。
立ち上がったのは…まずは日本防災の要京都大学防災研究所。
その武器は世界レベルの最新設計理論だ。
対するは最先端素材で新たな地震対策を生み出すプロ集団。
何と国宝を地震から守る役目も任されている。
生涯を防災にささげる男たちの熱きバトル。
こよい地震から日本を守る新たな技術が誕生。
命を守れ!さあ始まりました「超絶凄ワザ!」。
MCの千原ジュニアです。
アナウンサーの池田伸子です。
今回は究極の揺れを感じない住宅対決です。
地震というのは身近ですからね。
ね〜。
僕は阪神淡路大震災も大阪で経験してますし確かに僕の身近な人も家具が倒れてきてという人がおられてたまたまリビングでこたつでうたた寝してたからそこに倒れてきてこたつが守ってくれたなんていう人も僕の近い人にいましたけどね。
東日本大震災も最近ですとありましたけれどいつ起きてもおかしくないというまさに喫緊の課題です。
今回作るのは木造住宅の模型。
ただし限りなく本物に近い条件で挑む。
柱やはりなどの割合は実際と全く同じだ。
更にあえて揺れやすい5階建てにした。
これで揺れを抑えられれば一般の住宅に応用しても安心だ。
今回の対決の目的は室内の揺れをなくすという事なんですね。
家具に見立てて今回はこれを用意しました。
この金属の輪っかを土台にしてゆで卵を置いて頂きます。
これ…え〜?こんな不安定な家具ないですよ。
こちら震度5弱の揺れでこの卵は倒れるように調整しました。
震度5弱という揺れの大きさが固定していない家具が移動したり倒れ始めたりする揺れとされてるんですね。
やっぱりちょっと若干スタッフもびびったからゆで卵にしたんでしょ?ばれました?いけるいけるってほんまに思ってたら生にするでしょ。
すいません…対策をしていないとどうなるか。
実際の性能テストにも使われる装置を使い震度7相当で揺らしてみる。
(ブザー)間もなく揺れがかかります。
さあもう…もう1〜2秒で。
あ〜あ〜あ〜。
どんどんと…。
これはもう家具が倒れていくという事です。
あの室内の揺れが…。
今の揺れをこれ倒さずにっていう事をちょっとでも可能性あるんですか。
ふた組引き受けて下さったんです。
地震対策のエキスパートこちらの方々です。
奈良…貴重な文化財の数々が訪れた人たちを魅了する。
中でも人気は…もし地震で倒れたら大変。
貴重なお宝を守る技術が台座の下に僅かに見える。
これだ。
正体は2枚のプレート。
何て事なさそうだが…。
その実力をご覧あれ。
震度7の揺れでもこのとおり。
摩訶不思議なプレートがあらゆる地震から国宝を守っている。
開発したのは地震対策専門の技術屋集団…リーダーは社長の佐藤孝典60歳。
業界で発明王とたたえられる男だ。
独自のアイデアで揺れをシャットアウトする。
常識破りのワザで地震に打ち勝て!ノーベル賞受賞者を多数輩出。
日本が世界に誇る最高学府…ここ防災研究所は最新の防災理論を編み出す世界屈指の研究拠点だ。
建物の地震対策を一手に任されるのがこの男川瀬博60歳。
その理論極めてユニーク。
何と揺れを他のエネルギーに変える事で弱めるというのだ。
例えばこちら。
何の変哲もないこの木の壁。
実は9本の角材を緩くつないだもの。
家が大きく変形するほどの震度7の強い揺れ。
この時角材同士がこすれる。
この摩擦によって揺れを熱エネルギーに変換。
結果揺れが弱まるという。
それぞれの道を究める両者。
実はかつて同じ建設会社で競い合っていた元同僚。
因縁のライバル対決だ。
これは初ですねこの番組でも。
初めてです。
そうなんです。
じゃあ当時もちろんその会話も交わしてるし。
(川瀬)そうですね。
ええもちろん。
(川瀬)人の言う事聞かないし。
あそうですか。
一方教授はどういうふうにご覧になってました?なかなか発想も豊かだしそれからまず…今日も多分いろんなところで見れると思いますよ。
これじゃあホントにお互いなかなか負けれない戦いですね。
そうですね。
今回2人の前に立ちはだかるのは3つの地震。
更に2つを大きく上回る未曽有の大地震だ。
まずは阪神淡路大震災の揺れに挑む。
開発初日佐藤がメンバーを集めた。
製作条件に目を通す。
スタジオね〜意地悪なんですよ。
頭を悩ませるのが1階の対策だ。
震源がほぼ真下にある阪神淡路大震災タイプ。
1階は揺れをまともに受けてしまう。
(佐藤)お待たせしました。
佐藤とっておきの秘密兵器を出す。
震度7からも国宝を守るあのプレートだ。
よ〜く見ると動いているのは下だけ。
上はほぼ動いていない。
秘密は素材の組み合わせ。
磨き上げられたステンレスと特殊な樹脂コーティングの鋼。
摩擦を減らすのが狙いだ。
更に形にも工夫が。
下のプレートには半球状の出っ張りがずらりと並ぶ。
触れる面積を限りなく少なくする事で摩擦を極限まで減らしている。
おかげで地面と下のプレートが大きく動いても上には揺れがほぼ伝わらないのだ。
いきなりの奥の手。
・合ってますかねこれで。
失敗は許されない。
家具が倒れ始める震度5弱相当で実験。
スタジオうわすげ〜!・凄い!見事1階の卵を転倒から守ってみせた。
ただし問題が…。
プレートは金属製のため1階だけで300グラム。
重量制限の7割以上を占める。
高層階を守る次なる策はあるのか。
1階をクリアした後輩佐藤。
さあ先輩川瀬どう出る。
川瀬もまた1階の揺れ対策に挑む。
使うのはもちろん得意のエネルギー変換技術だ。
一体どんなエネルギーに変えようというのか。
今回はこれでいきます。
何に使うつもりだ…?川瀬がローラーを取り付けたのは土台部分。
そんな事したら逆に揺れるんじゃないの?大丈夫?実はこれ実際の住宅でも研究が進んでいる最新技術。
地震の際基礎部分に設置したローラーが転がる。
揺れを建物に伝えない仕組みだ。
震度7で実験。
対策なしでは家具は大きく動き水槽の水面が激しく波立つ。
ローラーを組み込めばこのとおり。
建物の揺れは何と…今回対決で与える揺れは一方向のみ。
車輪でも効果は同じだ。
川瀬このローラー作戦に独自のエネルギー変換ワザを加えるという。
その秘策とは…。
作り始めたのは土台に取り付けるレール。
ん?曲がっている。
一体これは…。
・名付けると…位置エネルギー?地震で家具を倒す主な原因は横方向の力だ。
これを何とかなくしたい。
そこでこのレールだ。
地面が大きく横に動くとレールによって建物は上へと持ち上げられる。
横方向の力を家具が倒れにくい縦方向に変える。
大胆な発想の転換だ。
挑むは震度6強。
どうだ?・加振します。
321加振。
レールから飛び出してしまった。
大失敗。
しかし川瀬は余裕の笑み。
実は理由があった。
あえて大きな揺れに挑み試作のレールで変換できる限界を探ろうとしていたのだ。
得られたデータをもとに最適な数値を導き出す。
幅や高さを僅かに調整。
これでいけるのか…。
再度実験開始。
挑むのは震度7相当の揺れだ。
・321加振。
激しく動く地面。
中の卵は大丈夫か?一切倒れていない!20センチ以上大きく横に動く地面。
その力を縦方向僅か7.5ミリに変換。
巧みなエネルギー変換で見事揺れを弱めてみせた。
とりあえずは。
・想定どおり?う〜んあれどうなんですか?実際ローラーみたいなのが付いてる住宅っていうのの住み心地っていうのはどうなんですか?
(川瀬)そのままだとやはり小さな揺れとか風とかで動いてしまいますので住み心地が悪くなってしまいます。
だからそのあるレベル以上の入力が入るまでは動かないように固定しておく。
そういうものを付けとく必要がありますね。
それで大きなのがくると…。
外れて…そうですね。
それで動き出すと。
う〜ん。
社長あのシートあったじゃないですかあれはどういう作用でああやって守られるんですか?あれはですね摩擦係数を調整する事によって震度5以上がくると動き始める。
震度5以上じゃないと動かないというふうに設定してるところも実は我々のワザなんです。
だから普通に生活ができるっていう事なんですもんね。
彼がこれを開発してこられてるのは知ってましたからやっぱりって思いましたけど。
両者とも1階はクリア。
次は揺れが更に大きくなる高層階の対策だ。
まずは後輩佐藤の挑戦。
対策に使える重量制限まであと僅か。
果たして高層階を守る作戦はあるのか。
取り出したのは薄い板。
これで建物の柱を作るという。
でもこんなに薄くて大丈夫?室内に伝えない作戦だ。
更に秘密兵器を投入。
一見するとただの両面テープのようだが揺れを吸収する…これを柱に貼り付ける。
エネルギー吸収の秘密は独自開発した素材。
粘りと弾力を併せ持つ特殊なゴムだ。
3メートルの高さから卵を落としても…。
このとおり衝撃を瞬く間に吸収する。
このテープを使い実際の住宅を建てると…。
何と揺れを最大8割も減らせるという。
さあ高層階の揺れを防げるか。
震度7相当に挑戦。
5階はどうか…。
スタジオ凄い。
1個落ちたが揺れは大きく抑えられている。
やった〜!と思ったら…。
3階の卵が次々と落下。
ガーン!これでは上層階を守れたとはいえない。
佐藤一体どうする。
メンバーを集めた佐藤新たなアイデアがあるという。
1階から上がって…ん?ぶら下げる?何と建物を宙につるすというアイデア。
地面から伸びた柱に建物がぶら下がっている。
仕組みはこうだ。
まず中央のやわらかい柱が揺れを吸収。
次に柱と建物とをつなぐ軸が回転。
すると柱が傾いても建物自体は水平を保とうとする。
実はこれ建築業界でも研究が進む近未来の建物。
しかし技術的に難しくいまだ一般の住宅で実現した事はない。
これに佐藤はあえて挑戦。
時代を先取りした未来の住宅は作れるのか。
再び震度7相当に挑む。
・加振します。
スタート。
・あいけた。
・凄い…。
(拍手)短周期まずオーケー。
凄いね。
卵は1個も落ちていない。
お見事!震度7の地震でも室内は震度4以下。
未来の住宅ここに誕生。
凄い…。
ね〜あんな構造あるんですね。
ちなみにあれ浮いているわけじゃないですか。
あれを住宅にする場合玄関とかっていうのはどうなるんですか?
(佐藤)実際は模型だからあれの10倍っていう訳じゃなくて実際の隙間も1センチ2センチにしてそうすると階段も浮いた階段ですよね。
それぐらいの事でできるんですね。
そんならいいですねゴキブリは入ってけえへんし。
そうですね。
ねえいい事尽くめですよ。
だって引っ張りでいいんだから十分テグスでも別に…バチバチいいですね〜!いいですねいいですね〜。
さあ俺ならテグスにするなっておっしゃってる川瀬さん…そうなんですね。
2015/12/18(金) 16:20〜16:50
NHK総合1・神戸
超絶 凄(すご)ワザ!「地震に打ち勝て!究極の“揺れない住宅”対決」(前編)[字][再]
どんな大地震でも揺れない究極の安全住宅を目指す。最新理論を駆使する京都大学防災研究所と、国宝の揺れ対策を任される技術者集団が激突。近未来の住宅を一足早く大公開!
詳細情報
番組内容
地震多発国・日本。いざというとき、激しい揺れで家具が暴れ、凶器と化す危険が問題視されている。そこで今回は震度7の激震でも室内の家具を倒さない「究極の揺れない住宅」を目指す。挑むのは世界の防災技術をけん引する京都大学防災研究所と国宝の揺れ対策を任される技術者集団。待ち受けるのは阪神淡路大震災や東日本大震災も上回る未曽有の大地震だ。未来の住宅に向けて研究が進む最新の制震技術が続々登場…地震に打ち勝て!
出演者
【出演】挑戦者…京都大学防災研究所,アイディールブレーン,【司会】千原ジュニア,池田伸子,【語り】千葉繁
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – その他
バラエティ – その他
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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