〒107-0062 東京都港区南青山2-2-15 ウィン青山738
03-6455-4260

「長時間労働」で業務処理スピード40%ダウン!

長時間労働がいけない理由を健康問題にひもづけることが多くあります。しかし企業からすれば、総論OK各論NGとなるのは目に見えています。むしろ経営的な観点から長時間労働を見なおさないといけないのではないでしょうか?

「長時間労働」で業務処理スピード40%ダウン!

長時間労働がいけない理由を健康問題にひもづけることが多くあります。しかし企業からすれば、総論OK各論NGとなるのは目に見えています。むしろ経営的な観点から長時間労働を見なおさないといけないのではないでしょうか?

長時間労働がなぜいけないのか:健康と経営

なぜ時間外労働が80時間であったり、100時間を超えてはいけないのでしょうか?働くということを通して健康を害してはならないというスタンスで考えれば、「当たり前」になってしまいますが、果たしてそれだけでしょうか?

長時間労働がいけない理由(その1):健康を害する

厚生労働省の資料で多く発表されていますが、ここでは簡単にこれらをまとめます。長時間労働が健康に及ぼす原因は、主に「疲労回復の源である睡眠が不足していること」が中心です。

長時間労働、時間外労働と睡眠時間の関係図このような流れで長時間労働は、健康問題を引き起こすわけです。

長時間労働が健康問題を引き起こす図

健康問題の中でも、やはり脳心臓のリスクが高いことはよく知られています。睡眠時間が5時間以下で週労働時間が61時間以上(月80時間以上)になると4.8倍、週労働60時間以下でも2.2倍まで急性心筋梗塞のリスクは高くなります。

逆に、精神障害は長時間労働は影響するものの脳心臓のリスク程ではないことが示されています。

長時間労働における脳・心臓疾患発症リスク図

長時間労働がいけない理由(その2):経営リスク

長時間労働が社員の健康に悪いということを企業側は十分に理解しているものの、 中々経営的な影響がない限り対策を講じることは少ないものです。やはり長時間労働は、圧倒的に生産性が低くなり、残業のコストも上昇し、さらには経営のリ スクが高くなることを長時間労働対策では伝えることが重要です。

この研究は、ワークライフバランスの厚生労働省の審議会でも引用されたデータで す。2003年のBelenky らが行った14日間の試験者に協力してもらった素晴らしい研究です。まず66名の試験者、年齢の中央値が37歳で、16名が女性という中で、3時間睡眠、 5時間睡眠、7時間睡眠、9時間睡眠を7日間続けると、仕事のパフォーマンスやケアレスミスがどうなるのかを調査したものです。ベースラインの日も含めて 実験前合計3日は8時間睡眠をとってもらって、それぞれが4つの研究対象に割り付けられ、比較します。

長時間労働下での処理スピード図

業務での処理スピードは、圧倒的に3時間睡眠では酷い状況ですが、やはり9時間睡眠は 維持されていることがわかります。また7時間睡眠も若干低下するようです。実験5日目では、約0.25処理スピードが低下する=全体の6.25%程度と考 えれば、仕事をする上で問題ないでしょう。しかし3時間だと実験5日目で約40%も低下するわけです。

長時間労働下でのミスの回数図

次に、こちらがミスの回数になります。9時間睡眠が維持されているのに対して3 時間睡眠は実験3日目から一気に高まっていきます。またそれ以外の5時間、7時間睡眠も同様に3日目から増加傾向にあることから、人間は睡眠時間を短縮し た場合、2日間は何とかいつもどおりの業務が可能だが、3日目からはミスが増えるので要注意ということになります。3時間睡眠は、約10回も増えていま す。

このように「長時間労働」→「睡眠時間の短縮」→「生産効率の低下」という負のサイクルが回り始め、その疲れを取り除くことが難しいことがわかります。回復1日目〜3日目では、軽度回復しただけということがわかるでしょう。

残業コストも政府が、60時間以上の時間外労働を行っている労働者に対しては、1.5倍の割増率を適用することが求められています。かなりの人件費コストになります。業務量に対して適切な人員配分ができていないということになります。

業務処理スピードも低下し、ケアレスミスも増えるといった生産性低下が、さらに業務量を相対的に引き上げ、時間外 労働が増えるという流れが発生します。そうして時間外労働に対するコストが重くのしかかってくる。場合によっては、健康を害することで周囲へさらに業務を 割り当てるといった悪いサイクルに陥ってしまうのです。

長時間労働がいけない理由(最後に)

長時間労働が慢性化した部署や社員は、同じ部署・人であることはみなさんも経験している問題かと思います。一過性 に長時間労働が発生した場合を除いて、「慢性化」、「常態化」した部署や社員の場合、わたしの経験上ほぼ「部署のマネジメント」、「社員の働き方」に問題 があります。部署のマネージャーが上手に業務量を部下に配分できていなかったり、プロジェクトの納期調整が出来ていなかったり、本来は延期にして返事をす ればよいのにその日のうちにやることを求めていたり。

社員であれば忙しい時間と忙しくない時間の段取りが悪かったり、業務上の効率性が悪く、ムダが多いことが圧倒的です。

長時間労働をそのまま放置にすると、その社員の健康を害するだけでなく、経営的なリスクが高まる上、人件費もあが り、経営を圧迫します。とは言え残業を減らせ、減らせと締め付けるだけでは全く成功しないため、人事として労働時間の管理をどうするのか、設計をどうする のか、業務改善をどうするのか等多方面からのアプローチが不可欠になります。

↓↓↓ 要チェック

★ 労働時間について知らないと始まりません。こちら↓↓↓
・「「労働時間」の知識をもたない人事はいらない…

★ 労働基準法の3つのポイントで労働時間管理の基本をおさえる↓↓↓
・「労働基準法の3つのきほんをマスターする!

★ 過重労働者への面接指導で人事が知らないと困る内容です↓↓↓
・「過重労働者の面接指導あれこれ&おさえるポイント

★ 過労死って脳と心臓だけって思っている人事。↓↓↓
・「解説!過労死認定基準&過労死ラインは意外と低い?

★ 過労死等防止対策推進法は、政府の重要施策です↓↓↓
・「サクッと過労死等防止対策推進法について理解する!【Q&A】

★ ワークライフバランス対策では、介護休暇をひとつの差別化に↓↓↓
・「優秀な人事部長が考えるワークライフバランス対策とは?

もし長時間労働や過重労働のことでお困りなことあれば、「弊社」までお問い合わせ下さい。お話を伺わせてください。

Leave a reply