学生が自ら作ったロボットでアイデアと技術を競う「高専ロボコン」。
今年も全国大会への切符を巡って熱いバトルが繰り広げられた。
祈り叫びそして涙。
今年の高専ロボコンには全部ある!北海道地区大会では現在旭川高専が3連覇中。
去年はなんと全国124チームの中で準優勝を成し遂げた。
尊敬の方がいいかもしれないですね。
一方「打倒旭川」を合言葉に全国を目指す釧路・函館・苫小牧高等専門学校。
行ってみたいと思います。
よろしくお願いします。
旭川高専は前人未倒の4連覇なるか?それともライバルたちが阻止するのか?今年も北海道の高専ロボコンは熱い!28年目を迎えた高専ロボコン。
今年の舞台は苫小牧だ。
10月11日道内4つの高等専門学校「高専」の学生たちが集まった。
大会に出場するのは各校2チームずつ計8チーム。
ピットと呼ばれる舞台裏では最後の調整が行われていた。
ここに来るまで各校数十人の部員が回路の設計や細かいパーツ製作に知恵を絞りロボットを作り上げてきた。
代表としてフィールドに立つのは3人。
その顔ぶれを見てみよう。
最強の遺伝子を受け継ぐ旭川高専。
Aチームは優勝して当たり前というプレッシャーを跳ね返せるか?Bチームは常勝軍団の弟分。
3年生中心で選手として出場するのは皆初めてだ。
対する3校まずは釧路高専。
Aチームは例年より3週間早くマシンが完成。
その仕上がりは旭川以上だ。
Bチームは皆学年は違うが和気あいあいの雰囲気で全国を目指す。
苫小牧高専Aチームは5年生トリオ。
ロボコン最後の年を有終の美で飾りたい。
ロボットのデザインにこだわったBチーム。
ヘルメットも「中世の騎士」をイメージ。
函館高専Aチームは3年生トリオ。
若いメンバーだがロボットには最先端の技術を搭載。
Bチームは3年連続同じメンバー。
目標は初勝利?いやいや今年は優勝候補の実力だ。
今年の高専ロボコン。
テーマは「輪投げ合戦」だ。
青・赤2つのゾーンに分かれて対戦する。
選手はリモコンでロボットを動かしまずは自分のエリアにある3本のポールに輪を投げる。
輪を入れるごとに1点。
自分のエリアに入れ終えたら中央ポールと相手チーム側のポールに投げる事ができる。
相手より先に全てのポールに輪を入れたらVゴール!その時点で勝利だ。
もしくは競技時間の3分の間により多くの点を取った方の勝利。
でもこんなに簡単に輪投げができるの?…と思ったあなた。
そのとおり!中央ポールの真ん中の高さはなんと3メートル。
人間が投げてもなかなか入らない。
更に相手チーム側のポールまでは5メートル以上も距離がある。
いかに正確にそして遠くへ輪を投げられるか?ロボットに求められる能力はかなり高い。
この課題をいかにクリアするか。
学生たちは半年間寝る間も惜しんでロボットを製作してきた。
最も手こずったのが輪の軟らかさ。
ゴムホースでできているためすぐに変形してしまうのだ。
軟らかい輪をどう扱えばうまく投げられるのか?今回学生たちが考えた発射方法は大きく分けて3つだ。
長い棒を跳ね上げて輪を投げる「投石型」。
回転ローラーで輪をはじき飛ばす「ピッチングマシーン型」。
ゴムや圧縮空気などの力で輪を飛ばす「パチンコ型」。
知恵と工夫を凝らしたロボット。
戦いの火ぶたが切って落とされた。
(河島)アイデア対決全国高等専門学校ロボットコンテスト2015!
(森)北海道地区大会!出場8チームのうち東京・国技館で行われる全国大会に進めるのは優勝チームと審査員推薦の2チームだけ。
競技の実況を担当しますNHK札幌放送局アナウンサーの高市佳明です。
よろしくお願いします。
そして解説は公立はこだて未来大学の教授人工知能がご専門の鈴木恵二さんです。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
鈴木さん北海道地区大会は旭川高専が去年まで3年連続優勝。
他校にとってはこの牙城を崩したい今大会ですがどんな点が見どころでしょうか?
(拍手)抽せんの結果組み合わせが決定。
ここ数年旭川のAチームとBチームが決勝に進むという展開。
他の3校はそれを止められるのか?一回戦第1試合は赤ゾーン・函館A対青ゾーン・苫小牧Bが激突!赤の函館Aはバネの力で輪を飛ばすパチンコ型のマシンだ。
マシンの特徴はこのメカがいっぱい詰まった部分。
強力なモーターで発射台を引き下げバネを縮めて輪を飛ばす。
実験では見事5メートルの飛距離を記録した。
更にバットで輪を投げる仕組みも開発。
飛距離が必要ない手前のポールでは確実に入れる事ができる秘密兵器だ。
成功率は非常に高い。
ポールまでの距離を正確に測るのはマシンにつけた「超音波センサー」。
ポールまで最適の距離に来るとランプが光って操縦者に教えるというすぐれものだ。
一方苫小牧Bの発射方法は投石型。
ロボットをあまり動かさずスタート位置付近から豪快に投げる作戦だ。
動力源はペットボトルに入れた圧縮空気。
その空気の圧力を瞬間的に解放してアームを動かすとなんと最大8メートル飛ばせるパワーを生み出す。
このチームロボットのデザインにもこだわった。
モチーフにしたのはヨーロッパの古い城。
まるで要塞のようだ。
白い石組みはキャンプで使う保温シート。
とても軽くマシンの重さが25キロまでに制限される中重厚感ある外観を生み出した。
正面に付けたエンブレムも…。
ひらがなで「とま」と書かれているらしい。
321スタート!さあ最初の試合まずは両チームとも自チーム側のポールを目指して動いていきます。
バットでボールを打つような仕組みで輪を打ち出す予定です。
さあそして輪を先に投げているのは青の「トマキャッスル」だ。
作戦どおりスタート位置付近で輪を発射した青の苫小牧B。
開始30秒で1点を先制!さあ赤・函館A。
まだ輪が打ててないが…。
試合は40秒たっています。
赤の函館A自慢の超音波センサーで距離を測りランプが光った。
函館1点追加し2点。
追いかける青の苫小牧は再びスタート位置付近から発射。
しかし入らない。
1点差のまま試合は終盤戦へ。
そして今函館Aが3本目決めました。
これで自チーム側の全てのポールを埋めました。
さあ函館Aが中央ポールに狙いを定めている。
ここで試合終了。
勝ったのは赤・函館Aが準決勝進出を決めました。
(拍手)青の苫小牧B残念。
負けた苫小牧Bチーム。
他校のメンバーからも温かい拍手が送られた。
最強王者・旭川がついに登場。
挑むは釧路Bチーム。
赤ゾーンの釧路のロボットはゴムの力を使ったパチンコ型。
輪を置く丸い受け皿の形に工夫がある。
丸い受け皿の効果はご覧のとおり。
輪がぶれずにまっすぐに飛ぶ。
しかし釧路Bロボットの製作が大幅に遅れていた。
大会前日会場入りしてからも…。
回路を設計したのは4年生の井脇くん。
自らの作業の遅れがチームの準備不足につながってしまった。
一方の青ゾーンは最強王者の旭川A。
ピッチングマシーン型だ。
4つのローラーを高速に回転させ輪を強力にはじき飛ばす。
さすが旭川。
ここには画期的メカニズムが搭載されていた。
モーターの回転数を制御し思いどおりの距離を飛ばせるという。
大会1週間前の時点でほぼ完璧な仕上がりを見せていた。
今年も優勝候補最有力と言っても過言ではない。
4連覇へ突き進む旭川Aチーム。
前日会場ではその練習の様子に他校の視線がくぎづけになっていた。
しかしその旭川にまさかのトラブルが発生。
ロボットが重量制限25キロを1キロオーバーしていたのだ。
急きょ2台つけていた発射装置を1つ外す事に。
王者に黄色信号点滅。
立て直す事はできるのか?321スタート!一回戦第2試合まずは両チームとも自チーム側のポールを目指します。
動きが良いのは釧路Bです。
1本目のポールの前に既につけています。
そして今旭川Aも1本目のポールの方に向かい始めました。
さあ釧路B「はたらきリスとなまけリス」が1つ目の輪を射出しようというところ。
うまくいくか?釧路Bチームマシンを移動させる事はできたものの…。
輪が飛ばない!一方青・旭川Aも1つ輪を飛ばしましたが…。
発射装置を減らした青の旭川Aチームは開始50秒で早くも3点ゲット。
一方赤の釧路はロボットを移動させる事すらできなくなった。
回転ローラーでピッチングマシーンのように…。
青の旭川は順調に得点を重ねる。
これが最強王者の実力か!試合終盤にようやく動き出した赤の釧路。
5点差を必死で追いかける。
一番手前のポールを狙って…しかし…釧路のマシンの頭上を越えて旭川が得点。
釧路にとって悔しすぎる旭川の6点目だった。
そして今試合時間が終了。
6対0で旭川Aが準決勝へ駒を進めました。
釧路高専Bチームのロボットの動きをちょっとご覧頂きます。
(森)是非お願いします。
動かしてみて下さい。
(河島)これからこのホースがセットされて今下に下りていきますね。
(森)行け!
(河島)入った!お見事です!
(河島)お見事!すばらしい。
(森)ありがとうございます。
(河島)これがね見たかったんですよね。
(森)そうですね。
操縦者の井脇くん…。
(森)井脇くん!どういう事ですか?
(森)井脇くんちなみにどちらに?どうですか?そんなチームの操縦者。
話聞いて感想いかがですか?でもね最後あの決まるところが見られてとても良かったですよね。
そうですね。
どうもありがとうございました。
ありがとうございました。
一回戦第3試合は地元開催で負けられない苫小牧A。
旭川Bとの対決だ。
苫小牧Aは投石型。
ポールとの距離に合わせて2つの投げ方を使い分ける。
自チーム側の近いポールには下手投げ。
中央ポールと相手チーム側の遠いポールには上手投げ。
どちらもポールに入りやすいように高く投げ上げるがアームの先端部分に秘密がある。
下手投げのアームの先端にはフックの内側に絶妙な角度で斜めのパーツが付けてある。
その効果はご覧のとおり。
上手投げのフックは形が違う。
30種類もの形を試してこの絶妙な回転を生み出した。
順調な仕上がりを見せる苫小牧A。
リーダーの白岩くんは今年が最後のロボコンになる5年生だ。
これまで一度も旭川に勝った事はない。
一方青ゾーンの旭川Bは今大会唯一のハンマー投げ型。
ぐるぐるアームを回転させ遠心力で輪を飛ばす仕掛けだ。
この発射方法を思いついたのは今年の春先のこと。
たまたまメンバーが遊んでいた時に「この方法なら会場を沸かせられる」と考えたのだ。
でもこれ人間が投げても輪がどこに飛んでいくかコントロールが難しい。
旭川の若きエンジニアたち。
絶妙なタイミングで輪を放す仕組みを考えた。
ぐるぐる回るアームが一定の回転数になった時に発射。
ハンマー投げの室伏広治選手のように投げられるか?321スタート!まずは両チームとも自チーム側のポールを目指して移動を開始しました。
赤・苫小牧Aは選手が1人フィールドの逆サイドに立って位置を指示しています。
青の旭川B見事に本番でハンマー投げを成功させた。
赤の苫小牧Aは更に得点を重ねていく。
これで自チーム側の3本ポール全て輪をかけました。
イェ〜イ!追いつきたい青の旭川。
しかし輪の補充装置がうまく働かない。
この間に赤の苫小牧は中央ポールに狙いを定めた。
試合時間は残り10秒を切っている。
旭川B輪を射出できるか?そして相手チームも取った!そしてここで試合終了。
7対1。
勝ったのは赤・苫小牧Aが準決勝進出。
(拍手)あ〜良かった!今大会唯一のハンマー投げの旭川B。
しかしその挑戦は無駄ではなかった。
再び観客の前で実演し会場を沸かせた。
(森)飛び上がりそうですね。
(河島)おっ!
(森)あ〜惜しい!
(河島)ほらこんなに飛ぶんですよ。
一回戦最後はこの日最も会場が沸いた好カード。
函館B対釧路Aの試合だ。
赤ゾーン・函館Bの発射方法はピッチングマシーン型。
回転ローラーではじき飛ばすのは優勝候補の旭川Aと同じだが発射する時の輪の形にご注目!なのでここのプレスする機構で…。
輪をだ円にする事でこの部分が長くなりローラーと接する面積が増え正確なコントロールが可能になった。
会場入りしてからも練習を重ねどんどん精度を上げていった函館B。
大会前日なんと全チームで唯一のパーフェクトVゴールをたたき出した。
函館Bの完璧な仕上がりを見ていた3連覇中旭川高専の森田くん思わず本音がポロリ。
対する青ゾーンの釧路Aはパチンコ型。
動力源は圧縮空気。
ペットボトルの中に空気の8倍の圧力でパワーをためている。
空気を押し出すとポールに向かって一直線!高さ2.5メートルのポールもご覧のとおり。
この釧路Aチームにも他校から熱い視線が送られていた。
321スタート!まずは両チーム自チーム側のポールを目指します。
さあ動きの速い赤・函館B。
1本目のポールの前に素早くつけました。
射出!これはオーバー!先制を許した赤の函館Bだがすぐさま同点に追いつく。
しかし青の釧路Aもすぐに点を追加。
さあ2個目の輪を装てんして…。
得点の取り合いが続くこの試合。
どちらも一歩も譲らない。
3対3。
試合時間は2分を超えています。
残りおよそ40秒。
2点差を追いかける赤の函館。
残り40秒で1点差に詰め寄った。
試合時間は残り30秒。
共に譲らない。
残りは20秒です。
惜しい!残り時間は15秒。
赤の函館は追いつけるか?両チームとも応援団の声がひときわ大きくなっています。
函館Bはどこを狙うか?試合時間が終了!6対6の同点で試合時間の3分を終えました。
同点のまま試合が終了。
3人の審査員に結果は委ねられた。
・釧路高専Aチームが優勢だったか。
どちらが優勢だったか。
どうぞ!赤青赤で赤・函館高専Bチームが勝利!
(拍手)残念釧路Aチーム。
試合終了の15秒前まで勝っていただけに悔しすぎる結果だ。
あ〜終わっちゃったな。
残念だ本当に。
(取材者)ずばり敗因は何ですか?一回戦が終わりいよいよ準決勝。
旭川Aと苫小牧A。
そして函館はA・B両チームが残った。
準決勝第1試合。
函館Aは王者・旭川を止められるか?一回戦で自慢のセンサーを生かし3点取った函館A。
今度は中央ポールの得点も奪いたい。
3年生のリーダー澤田くんは最強王者・旭川との戦いを心待ちにしていた。
実は去年の大会終了後他校のメンバーに声をかけ互いに情報交換しようとSNSで友達になっていたのだ。
たまたまだというが友達につながったのは旭川以外のメンバーたち。
思いどおりに進まないロボット製作。
旭川に勝ちたい者同士悩みを打ち明け互いに刺激し合ってきた。
今年こそは旭川に勝って全国へ!澤田くんは一回戦で敗れた釧路の思いも背負って王者に挑む。
一方一回戦で見事6点を取った旭川A。
次は9本のポール全てに輪を入れるVゴールに期待したいところ。
3年連続北海道地区大会で優勝している旭川高専。
ロボット以外の事にまで目を配るこんな余裕を見せていた。
123でまず真ん中来た時点でここからしかいになっちゃうここ2つを狙うと。
というのが割と共通認識にしていこうかなという感じ。
どの順番で投げれば輪を補充する時間を短縮できるか?メンバー全員で作戦を立てる。
最強王者の旭川。
地区大会突破の先既に全国大会を見据えていた。
321スタート!準決勝が始まった。
まず動きがスムーズなのは青の旭川Aだ。
赤・函館Aも1本目のポールの前にゆっくりと近づいている。
先制しています。
早くも2本目のポールの前についている。
赤・函館Aは奥のポールから攻めていくようだ。
試合開始から30秒になるところ。
さあ既に試合開始30秒で旭川Aが自チーム側の3本全て輪をかけました。
鈴木さんここまでご覧になってどうでしょう?…その辺が注目かと思います。
試合開始から1分。
現在得点は2対3です。
その間に赤・函館Aは3本目のポールを何とか取りたいところ。
これで函館Aも中央ポールと相手チーム側を攻められます。
旭川Aはスタートゾーンに一度戻って輪の装てんです。
旭川が輪を補充している間に赤の函館は中央ポールを狙う。
同点に追いつくチャンスだ。
バネを引いて。
パチンコ式の射出機。
輪を発射できない!故障か?その間に旭川Aが装てんを終えて中央ポールを狙っています。
はじかれた!そしてここで試合終了。
4対3で勝ったのは旭川Aが決勝進出!
(拍手)負けてしまいました函館高専Aチームに話を伺いましょう。
お疲れさまでした。
お疲れさまです。
河島さん森さん。
はい。
しかも…。
旭川高専とはちょっと連絡は?そうですよね。
連絡交換できたらねもうすぐに?はい。
交換したいと思います。
試合終了後敗れた函館A。
そして釧路のメンバーが旭川に声をかけていた。
今度会うのは1年後。
お互い情報交換してまたいい戦いを見せてくれよ。
続いては準決勝のもう1試合。
どちらが決勝で旭川と戦う事になるのか?赤ゾーンは一回戦で旭川をしのぐ7点を取った苫小牧。
今度はVゴールで再び勝利できるか?リーダーの白岩くんと操縦者の水丸くんは共に同じ寮で暮らす親友。
入学してから5年間苫小牧高専のロボコン部で頑張ってきた。
そうですね。
聞いた時に…。
ロボコンに打ち込んだ5年間。
学生生活の締めくくりは全国大会にしたい!一方青ゾーンは一回戦で釧路Aとの激闘を制した函館B。
こちらもVゴールに期待がかかる。
4年生トリオの函館B。
実はこの3人2年前から全く同じメンバーでロボコンに出場している。
悔しい思いをし続けた2年間。
3度目にして初勝利。
次も勝って笑いたい!321スタート!さあまず動きが良いのは苫小牧Aです。
赤ゾーン。
1本目のポールを既に捉えました。
下手投げで輪を射出!おっと外した。
青・函館Bも今1つ目の輪を打とうというところ。
射出!これも届かない。
その後1点ずつ取り2対1で苫小牧がリード。
更に苫小牧は追加点を取り引き離しにかかる。
さあもう一度長距離射出が見られるか?中央ポールを狙う。
さあそして青・函館Bも中央のポールの前に位置取った。
追いかけたいところ。
得点は5対1。
試合経過半分を過ぎています。
必死で追いかける青の函館。
しかしここから赤の苫小牧が得点ラッシュ!赤・苫小牧Aが再びスローエリアに出てきて中央エリア…。
得点を加えていきます。
試合時間は間もなく残り10秒になるところ。
青の函館は終盤に3点目をゲットするのが精いっぱい。
一方赤の苫小牧はあと1点でVゴールだ!あ〜惜しい!決まらない!ここで試合終了。
決勝進出を決めたのは苫小牧Aチーム!
(拍手)ちょっとね目から熱いものが出ている方もいますけれども準決勝ですもんね。
やっぱり勝ちたかったからですね?そうですね。
いやうまくいきませんでしたね。
(河島)ありがとうございました。
(森)ありがとうございます。
函館高専Bチームの皆さんに伺いました。
どうもありがとうございます。
(森)大きな拍手をお願いします。
直前の練習ではVゴールもたたき出していた函館B。
実は敗因は練習のしすぎだった。
マシンを酷使した結果センサーが故障。
輪を装てんする装置が不安定になっていたのだ。
全国大会に行くために残された道は一つ。
審査員推薦で選ばれる事だ。
あ〜うれしいですすごい。
この辺に行っちゃいそうな魂がちょっと戻ってきそう。
決勝戦。
まずは決勝の舞台に勝ち進んだ両チームの入場です。
まず最初は赤ゾーン旭川高専Aチーム。
ロボット名は「Orthrows」。
そして青ゾーン苫小牧高専Aチーム。
ロボット名は「XYlert」。
(拍手)勝ち取れ全国!4連覇!勝てよ!旭川のメンバーには地区大会で絶対に負けられない理由がある。
旭川高専の校舎のロビーには歴代の先輩たちが獲得してきたトロフィーや賞状がたくさん飾られている。
去年北海道地区大会で3連覇を成し遂げ東京・国技館に乗り込んだ先輩たち。
全国のライバルを倒し準優勝を勝ち取った。
さあ続いて開催地苫小牧をしょって立ちます苫小牧高専Aチームの選手に決勝に懸ける思いを伺います。
行け行け行け行け行け苫専!苫小牧のメンバーにもどうしても旭川に勝ちたい理由があった。
入学以来優勝した事がない5年生たち。
特にリーダーの白岩くんは一度も旭川に勝てなかった。
ロボコンが青春の全てだった白岩くん。
全国大会で旭川が活躍するたびに自分たちのふがいなさを強く実感してきた。
今年は自分にとって最後の年。
これまで勝てなかった王者・旭川を倒し優勝に手が届くところまでついに来た。
絶対勝つぞ!お〜!行くぞ優勝!お〜!栄冠をつかむのは旭川か?それとも苫小牧か?321スタート!決勝戦。
お互いまずは自チーム側のポールにロボットを進めていきます。
動きが速いのは青・苫小牧A。
そして…。
旭川Aはまだポールを捉える事ができない。
その間に苫小牧Aが2点目。
既に3本目のポールを目指します。
やった〜!開始30秒で旭川に3点差をつけた青の苫小牧。
しかし赤の旭川。
ここから最強王者の巻き返しが始まった。
試合経過1分です。
鈴木さんここまでご覧になってどうでしょう?同点に追いつかれた苫小牧。
急ピッチで輪を装てん。
青の苫小牧は中央ポールを狙うが…入らない!お互いの応援団の声援で選手同士の声の掛け合いが聞こえないほどだ。
よ〜し!いいよ!試合時間は間もなく2分になろうとしている。
両者スタートゾーンに戻って輪の装てんをしています。
残り時間は1分を切っています。
2点差を追いかける青の苫小牧。
しかしこれまで決めてきた遠くのポールに輪が入らない!決まらない。
現在試合は5対3。
入る入る!入る!青の苫小牧は残り時間にこれまでの思いを全てぶつけた。
試合終了。
優勝は旭川高専Aチーム!
(拍手)旭川高専Aチームの皆さんに喜びの声を聞きたいと思います。
本当におめでとうございます。
ありがとうございます。
すごくうれしいです!マジうれしいっす!最強の気分です。
ありがとうございます。
プレッシャーをはねのけ見事4連覇を達成した旭川。
お疲れさま!やった。
そして優勝した旭川とともに全国大会に出場する審査員推薦チームが発表された。
今年国技館に進むもう1チームはどこになるのか?苫小牧高専Aチームロボット名は「XYlert」。
(拍手)全国大会への意気込みお願い致します。
ありがとうございます。
(森)ありがとうございました。
(拍手)高専ロボコン北海道地区大会。
仲間と過ごした青春の日々があった。
祈りを力に変えて。
悔しさを次につなげて。
勝ったチームは敗れた仲間たちの思いを背負って。
全国大会国技館で力を出し尽くせ!良かった!まだまだ1か月できるから。
2015/12/18(金) 02:52〜03:46
NHK総合1・神戸
高専ロボコン2015「北海道地区大会」[字]
今年はロボットが輪投げ合戦。上空を輪が飛び交う大迫力の競技だ。3連覇中の旭川高専に挑む、苫小牧、釧路、函館の3校。手に汗握る接戦の後には敗者の涙と勝者の歓喜が。
詳細情報
番組内容
今回はロボットが輪投げ合戦。上空を輪が飛び交う大迫力の競技だ。北海道地区大会ではこれまで旭川高専が3連覇。果たして旭川は前人未到の4連覇を成し遂げられるのか、それとも苫小牧、釧路、函館の3高専が意地を見せて阻むのか?今年は例年になく各校のロボットが実力伯仲。手に汗握る接戦が繰り広げられる。大接戦の後に敗者が見せるのは悔し涙。そして勝者には歓喜の瞬間が。若きエンジニアの卵たちの熱き戦いがここにある。
出演者
【解説】公立はこだて未来大学教授…鈴木恵二,【司会】河島康一,森寛子,【実況】高市佳明,【ナレーション】中野智樹
ジャンル :
情報/ワイドショー – イベント
バラエティ – その他
趣味/教育 – コンピュータ・TVゲーム
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